Escalation Clause

エスカレーション条項

契約

契約期間中に、特定の指標(物価指数、原材料価格、為替レートなど)が一定の基準を超えて変動した場合に、契約価格やその他の条件を自動的に調整(通常は引き上げ)することを定めた契約条項です。

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### 概要 エスカレーション条項(Escalation Clause)とは、主に長期契約において、契約期間中に発生する可能性のある特定のコスト増加要因(インフレーション、原材料価格の高騰など)を反映して、契約価格や賃料などの支払額を、あらかじめ定められたルールに基づいて自動的に調整(通常は引き上げ)することを可能にする条項です。「物価スライド条項」や「価格調整条項」の一種です。 ### 目的 長期契約における将来の不確実性(コスト変動リスク)に対処し、契約期間を通じた価格の公平性をある程度担保することで、契約関係の安定的な維持を図ることを目的としています。 ### 参照される指標 価格調整の基準として、物価指数、特定の原材料価格、賃金指数、為替レートなどが用いられることが多いです。 ### 計算方法 参照指標の変動率に連動して、契約価格が一定の計算式に基づいて自動的に調整されます。調整の頻度、上限・下限、適用開始の閾値などが条項内で具体的に定められます。 ### 利用場面 - 建設工事請負契約(資材価格変動リスク対応) - 不動産賃貸借契約(賃料改定) - 長期供給契約(原材料価格変動の転嫁) エスカレーション条項は、将来のコスト変動リスクを契約当事者間でどのように分担するかを取り決めるための条項です。逆(価格引き下げ)の調整を可能にする「デエスカーション条項」もあります。

同義語・略語

物価スライド条項, 価格調整条項

関連用語

関連用語はありません

参考文献

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