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アスク価格(売値)
市場において、売り手が特定の金融商品やコモディティを売ってもよいと提示している最も低い価格のことです。「売値」や「オファー価格」とも呼ばれます。買い手が提示するビッド価格(買値)と対になります。
ベーシス
特定の時点における、ある商品の現物価格(スポット価格)と先物価格との価格差のことです。金利、保管コスト、便宜収益などを反映し、その変動はベーシスリスクと呼ばれます。
ベーシススプレッド
主に金利ベーシススワップにおいて、異なる変動金利指標間で交換される金利に付加される固定のスプレッド(上乗せまたは割引)のことです。二つの指標間の市場での評価差(信用リスクや流動性の差など)を反映しています。
ビッド(買い気配)
市場において、買い手が特定の資産(株式、通貨、商品など)を購入してもよいと提示している価格(買値)またはその意思表示のことです。「買い気配」とも呼ばれます。売り手が提示するアスク(売値)と対になります。
ビッド・アスク・スプレッド
買値と売値の差を表す指標
ビッド・オファー・スプレッド(売買気配値幅)
市場における、ある資産の最も高い買い注文価格(ビッド)と、最も低い売り注文価格(オファー/アスク)との差のことです。この差(スプレッド)は、市場の流動性や取引コストを示します。
ビッドプライス(買値)
市場で買い手が特定の資産を購入してもよいと提示している価格水準のことです。「買値」や「買い気配値」と同義です。売り手が提示するアスクプライス(売値)と対になります。
ブラック=ショールズモデル
ブラック=ショールズモデルは、1973年にブラックとショールズが提唱した、オプション価格を数理的に評価するための理論モデルです。オプションの理論価格を、株価、権利行使価格、満期までの期間、無リスク金利、ボラティリティなどの要素に基づいて算出します。 モデルは完全市場、取引コストゼロ、リスクフリーヘッジが可能といった理想的な前提を置いています。これにより、「リスクを取らずに確実な利益が出ないように市場が調整される(裁定理論)」という考え方が成り立ちます。 実務では、オプションの価格算定だけでなく、感応度(Greeks)の計算、インプライド・ボラティリティの推定、リスクヘッジ戦略の設計など幅広く応用されます。 一方で、現実の市場ではボラティリティが一定でない、急激な価格変動がある、取引コストが発生するなど、理論との乖離も多くあります。特にオプション価格が対象資産価格に対して非対称に変動する“スマイル”現象は、モデルの限界を示す一例とされています。
カレンダースプレッド
カレンダースプレッドとは、同じ商品の異なる満期日(限月)の先物契約間で生じる価格差を指します。主に時間による価格の構造(フォワードカーブ)を読み取る際に使われ、投資家やトレーダーが需給の変化、保管コスト、期待値などを分析する手がかりになります。例えば、近い限月が高く遠い限月が安い場合はバックワーデーション、逆であればコンタンゴと呼ばれます。
キャリーチャージ(保管費用)
コモディティ(商品)などの現物を、ある時点から将来の時点まで保有(キャリー)し続けるためにかかる費用のことです。主に金利、保管料、保険料などから構成され、先物価格形成に影響します。
上限価格 (天井価格)
設定された価格の上限のことです。政府による価格統制や、変動金利の上限設定(キャップ)、テクニカル分析における抵抗線など、様々な文脈で用いられます。
終値(引け値)
取引所の取引時間終了時点、または特定の取引セッションの最後に成立した取引の価格のことです。「引け値」とも呼ばれます。その日の取引結果を代表する価格として重視されます。
合成価格 (複合価格)
複数の市場やデータソースからの価格情報を組み合わせて算出される価格、または複数の構成要素から成る商品の合成的な価格のことです。市場全体の動向把握や、複雑な商品の評価に用いられます。
コンタンゴ
先物価格が現物価格より高い状態
契約価格
売買契約やサービス契約などにおいて、当事者間で合意された商品やサービスの価格のことです。契約書に明記され、支払い義務の基礎となります。約定価格とほぼ同義で使われることもあります。
クラッキングスプレッド
クラッキングスプレッドとは、原油を精製して得られる生成品(ガソリン、ディーゼルなど)の価格と原油価格との差を表す指標です。石油精製業者にとっての収益性を示すもので、生成品の販売価格から原油仕入れ価格を差し引いたスプレッドによって、マージンや市場の需給バランスを分析します。代表的な例として、3:2:1スプレッド(3バレルの原油から2バレルのガソリンと1バレルのディーゼルを得る前提)があります。
クレジット・スプレッド
信用リスクが異なる二つの債券(通常は、信用リスクがゼロと見なされる国債と、企業が発行する社債)の利回りの差のことです。発行体の信用リスクに対する市場の上乗せ金利(プレミアム)を示します。
建値通貨(通貨建値)
国際取引などの契約において、取引価格を表示し、通常はその通貨で決済を行うと定められた通貨のことです。米ドル建て、円建て、ユーロ建てなどがあり、為替リスクに影響します。
為替建値
取引価格が表示・決済される通貨の種類を指定すること
対顧客価格(小売価格)
企業や小売業者が、最終的な顧客(消費者や利用企業)に対して商品やサービスを販売する際に設定する価格のことです。一般的には「小売価格」や「販売価格」と同義で用いられます。
納入渡し価格(仕向地持込渡し価格)
商品の価格に加えて、買い手が指定する最終的な納入場所までの輸送費、保険料、場合によっては関税など、全てのコストを含んだ価格のことです。インコタームズのDDP条件などがこれに近いです。
見積価格(推定価格)
正式な契約価格や市場価格が確定する前に、コスト計算、市場調査、類似事例などに基づいて算出された、おおよその価格のことです。「推定価格」や「概算価格」とも呼ばれます。
下限価格 (フロア価格)
設定された価格の下限のことです。政府による価格支持政策(最低価格保証)や、変動金利の下限設定(フロア)、テクニカル分析における支持線など、様々な文脈で用いられます。
フォワードカーブ
将来の異なる受渡期日を持つ先物契約や先渡契約の価格を、期日までの期間を横軸、価格を縦軸にとってグラフで示した曲線です。将来の価格に対する市場の期待や、金利、保管コストなどを反映しています。コンタンゴやバックワーデーションといった形状があります。
フォワード価格(先渡価格)
先渡契約(フォワード契約)において、将来の特定の受渡日に原資産を売買する際に適用される、現時点で合意される価格のことです。現在のスポット価格とキャリーコストに基づいて理論価格が計算されます。
ガイドプライス(参考価格)
取引の目安や参考として提示される価格のことです。正式な売買価格(約定価格)ではなく、交渉の出発点や市場の状況を示すための、拘束力のない価格水準を指すことが多いです。
アイエイチエス・マークイット
エネルギー、製造業、運輸のデータと価格評価を提供
インプライド・プライス(隐含価格)
直接観測可能な市場価格ではなく、関連する他の市場価格(例: オプション価格、スプレッド価格)から理論的または数学的に導き出される価格のことです。裁定関係などに基づいて算出されます。
指数
中央値に関連する特定の資産のパフォーマンスを示す商品価格指数
インディカティブ・プライス(参考価格)
正式な売買価格ではなく、あくまで参考として提示される価格水準のことです。「参考価格」や「ガイドプライス」とほぼ同義で、特に金融機関がOTCデリバティブ等の価格を示す際によく用いられます。
金利スプレッド
異なる信用力や通貨間の金利差
ジャパン・コリア・マーカー (JKM)
アジア(特に日本・韓国)で取引される液化天然ガス(LNG)のスポット価格指標です。価格評価機関によって評価・公表され、アジアLNG市場のベンチマークとして広く参照されます。
メーカー希望小売価格
製品の製造業者(メーカー)が、自社製品を消費者に販売する際に、小売業者に対して「この価格で販売することが望ましい」として参考のために提示する価格です。「MSRP」と略されます。
マーケットインパクトカーブ
取引規模と価格への影響の関係を示す曲線
マーケットバリュー
市場で成立すると考えられる公正な価格、時価
ネットバック
資源の販売価格からコストを差し引いた後の実質収益
ネットバック価格
最終販売価格から、輸送費、保険料、関税、加工費などのコストを差し引いて、生産地点や特定の地点での正味価値(価格)を逆算したものです。資源開発や輸出採算性の評価に用いられます。
名目価格(ノミナル価格)
物価変動(インフレーションやデフレーション)の影響を調整せずに、その時点の通貨価値で表された価格のことです。実質価格(Real Price)と対比して用いられます。
売り気配
売りたい側が提示する価格
オファー価格(売値)
市場において、売り手が特定の資産を売ってもよいと提示している価格(最も低い売値)のことです。「アスク価格(Ask Price)」や「売値」、「売り気配」と同義です。買い手が提示するビッド価格(買値)と対になります。
始値(寄り付き)
取引所の取引時間開始後、または特定の取引セッションの開始時に、最初に成立した取引の価格のことです。「寄り付き値段」とも呼ばれます。その日の取引の起点となる価格です。
オプションプレミアム
オプション契約を購入する際に支払う価格
ピップ
為替レートにおける最小単位の価格変動
プレミアム
基準となる価値や価格に対する「上乗せ価格」や「割増金」を指します。オプション取引における権利料(価格)や、保険契約における保険料、債券価格の額面超過分などを指すことが多いです。
割増価格
標準価格や競合価格より高く設定された価格
値決め
商品やサービスの販売価格を決定すること
価格フォーミュラ(価格決定式)
商品やサービスの取引価格を、特定の市場指標(原油価格、為替レートなど)や要素(コスト、マージンなど)に基づいて計算するために、契約などで事前に定めておく計算式のことです。長期契約などで用いられます。
情報ベンダー
価格情報や市況レポートを提供する企業
値付け
商品やサービスに価格を設定する行為全般
建値
価格の決定基準。平均値やFixingなどが使われる
レート
通貨、利息、取引価格などの比率や水準
地域調整費
商品やサービスの基本価格に対し、特定の地域における輸送コスト、人件費、税制、市場環境などの差を調整するために、追加で課されたり、あるいは差し引かれたりする料金や価格調整項目のことです。
地域間価格差
同一または類似の商品が、地理的に異なる市場や地域間で異なる価格で取引されている場合の、その価格の差のことです。輸送コスト、需給バランス、関税・規制の違いなどが原因で発生します。
再調達価格(置換価格)
ある資産(商品、設備など)を、現時点で同等の機能を持つ新品または中古品で新たに調達(置換)するとした場合にかかる価格のことです。資産評価や保険価額算定などで用いられます。
代表価格(抜粋価格)
多数の取引価格や異なる種類・等級の価格が存在する場合に、市場全体の動向や特定の状況を示すために選ばれた、代表的な価格のことです。価格指標の算出や分析の基準として用いられます。
清算値(決済価格)
主に先物取引やオプション取引において、取引所が毎日の取引終了後に、値洗い(時価評価)や証拠金の計算、最終的な決済を行うために公式に決定・発表する価格のことです。
スポット価格(直物価格)
商品や金融商品を、その場で(またはごく短期間内に)受け渡す取引(スポット取引、直物取引)における現在の市場価格のことです。先物価格や先渡価格と対比されます。
スプレッド
買値(Bid)と売値(Ask)の価格差
取引価格(約定価格)
実際に売買取引が成立した際の価格のことです。「約定価格」とも呼ばれます。気配値や参考価格とは異なり、実際に取引が行われた実績の価格です。
井戸元価値
原油や天然ガスが井戸元で持つ経済的な価値
イールド
イールド(Yield)とは、一般に投資から得られる収益(リターン)のこと、またはその投資元本に対する年間の収益率(利回り)を指します。特に債券投資においては、価格に対する利子収入や償還差損益などを考慮した総合的な投資利回りを意味する場合が多いです。最終利回り(YTM)や現在利回り、株式の配当利回りなど、文脈によって具体的な計算方法や意味合いが異なります。
イールドカーブ
債券などの金融商品において、満期までの期間(残存期間)と、その利回り(最終利回り、複利)の関係をグラフで示した曲線のことです。通常は国債の利回りを用いて描かれ、将来の金利や景気動向に関する市場の期待を反映するとされます。
最終利回り
満期まで保有した場合の実質的な年間利回り
ゼロクーポン債
ゼロクーポン債(Zero-Coupon Bond)は、定期的な利息支払いがなく、額面よりも低い価格で発行され、満期時に額面で償還される債券です。金利感応度が高く、金利変動の影響を受けやすい特徴があります。
Zスプレッド
債券などのキャッシュフロー全体を、スポット金利(ゼロクーポンイールドカーブ)に一定のスプレッド(上乗せ金利)を加えて割り引いた現在価値が、現在の市場価格と等しくなるようなスプレッドのことです。