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アカウントカーブ
アカウントカーブとは、取引や投資の成績を時系列でグラフ化したもので、累積の利益や損失の推移を示します。戦略やポートフォリオのパフォーマンスを一目で把握するために使われます。
未収債権
企業が商品やサービスを提供した対価として、顧客から将来受け取る権利のある金銭。貸借対照表上の資産として計上される。売掛金(Trade Receivables)が代表的。略称はA/R。資産として計上され、将来的に現金化されることが期待されますが、管理が不十分だと貸倒れリスクが生じるため、信用管理や回収管理が重要になります。
アクティブ注文
Active Orderとは、現在の市場価格で即座に執行されるか、直近の価格に近いためにすぐ執行される可能性が高い注文のことです。主に成行注文や価格が現状と近い指値注文が該当します。
アクティブリスク
Active Riskとは、ポートフォリオがベンチマークからどれだけ乖離しているかを示すリスク指標です。アクティブ運用でのみ発生するリスクで、追随しないことで生まれる変動幅を測定します。
管理価格
Administered Priceとは、市場の自由な需給ではなく、政府や企業などの主体によって設定される価格のことです。統制価格や公定価格と訳されることもあります。
アグリゲーション
Aggregationとは、複数のデータや情報、契約、ポジションなどをひとまとめにする操作や概念のことです。取引やリスクを統合的に把握するために使われます。
農産物
Agricultural Commoditiesとは、穀物、油糧種子、畜産品など、農業を起源とする一次産品のことです。世界の需給や気候、政策に強く影響される商品群で、先物取引や現物取引の対象となります。
欧州代替投資ファンド運用者指令
欧州連合(EU)におけるヘッジファンドやプライベートエクイティなど代替投資ファンド(AIF)の運用者(AIFM)に対する規制・監督指令です。投資家保護やシステミックリスク管理を目的として導入されました。「AIFM指令」とも呼ばれます。
航空運送状
航空貨物輸送において、航空会社(運送人)が発行する貨物の受領証であり、運送契約の証拠となる書類です。船荷証券(B/L)とは異なり、有価証券ではありません。
割当数量
複数の顧客や勘定からの注文をまとめて執行(アグリゲーション)した後、約定した総数量を、事前に定めたルールに従って各顧客や勘定に配分する際の、個々に割り当てられた数量のことです。
(排出枠)価格
排出量取引制度(ETS)において、企業などが排出を許可される温室効果ガス排出量の上限(アロワンス、排出枠)が市場で取引される際の価格のことです。炭素価格の一つです。
アルファ
アルファとは、投資のパフォーマンスを評価する指標の一つで、市場全体の動き(ベンチマーク)と比較して、ファンドマネージャーの運用によってどれだけ超過収益が得られたかを示すものです。
代替的紛争解決
裁判(訴訟)以外の方法で、当事者間の紛争を解決するための手続きの総称です。仲裁(Arbitration)、調停(Mediation)、あっせんなどが含まれます。「ADR」と略されます。
オルタナティブ投資
伝統的な投資対象(上場株式、債券)以外の新しい投資対象や投資手法の総称です。ヘッジファンド、プライベートエクイティ、不動産、コモディティ、近年ではESG投資やインパクト投資なども含まれます。
アルミニウム
アルミニウム (Aluminium / Aluminum) は、原子番号13、元素記号Alで表される金属元素です。軽量で耐食性に優れ、加工しやすいため、建築、輸送機器、包装材など幅広い分野で利用される重要な非鉄金属です。
アメリカンオプション
アメリカンオプションは、満期日までのいつでも権利行使ができるオプション契約です。柔軟な運用が可能で、タイミングの選択肢が広がります。
マネーロンダリング対策
犯罪等で得た不正資金を、正当な資金に見せかけるマネー・ローンダリング(資金洗浄)を防止するための取り組みです。法律、規制、および金融機関などが実施する顧客管理や取引監視といった手続きの総称を指します。金融システムの健全性維持や、犯罪・テロ資金供与の防止を目的としています。
償却
償却とは、固定資産の価値が時の経過や使用によって減少していく分を費用として計上する会計処理のことです。無形固定資産の場合は「償却」、有形固定資産の場合は「減価償却」と呼び分けることがあります。
年間契約
商品の供給やサービスの提供などに関して、契約期間を1年間として締結される契約のことです。価格や数量などの条件が1年間固定される、あるいは見直しの基準が定められていることが多いです。
アノマリー
効率的市場仮説などの標準的な金融・経済理論では合理的に説明することが難しい、市場において観測される経験則的な価格変動パターンや収益性の偏り。「1月効果」や「小型株効果」「週末効果」などが知られている。
アンチモン
アンチモン (Antimony) は、原子番号51、元素記号Sbで表される半金属元素です。銀白色で脆い性質を持ち、主に他の金属との合金や化合物の形で、難燃剤、蓄電池、軸受合金などに利用されます。
米国石油協会
米国の石油・天然ガス業界における最大の業界団体です。技術標準の策定や統計データ(API在庫統計など)の公表、政策提言などを行い、業界に大きな影響力を持っています。
価値上昇
保有している資産(株式、不動産、通貨など)の市場価値が、時間の経過や市場環境の変化によって購入時よりも増加することです。減価(Depreciation)の対義語となります。
アービトラージ
異なる市場間の価格差を利用して利益を得る取引戦略
アーガス・メディア
石油、天然ガス、石炭などの価格情報を提供する主要情報会社
貨物到着案内
貨物が仕向地の港や空港に到着した(または到着予定である)ことを、船会社や航空会社が荷受人または着荷通知先に通知する書類です。「A/N」と略されます。
ヒ素
ヒ素 (Arsenic) は、原子番号33、元素記号Asで表される半金属元素です。灰色(金属ヒ素)、黄色、黒色の同素体が存在します。古くから毒物として知られていますが、現代では主に化合物半導体の材料として、また合金添加剤などに利用されています。
アジアンオプション
アジアンオプションは、一定期間の平均価格を基に損益が決まるオプションです。価格の一時的な変動の影響を抑える目的で使われます。
アスク価格(売値)
市場において、売り手が特定の金融商品やコモディティを売ってもよいと提示している最も低い価格のことです。「売値」や「オファー価格」とも呼ばれます。買い手が提示するビッド価格(買値)と対になります。
アドバンスドシッピングノーティス
Advanced Shipping Notice(ASN)とは、出荷元が受取先に対して事前に送る出荷予定情報の通知です。納品内容や到着予定日時などが記載されており、物流・倉庫での準備に活用されます。
分析証明書
商品(特に金属や鉱物など)の成分、品質、純度などを専門の分析機関が分析・検査し、その結果を証明する書類です。品質保証や価格決定の根拠となります。
アセット
経済的な価値を持ち、将来的に収益や便益を生み出すと期待される、企業や個人が所有または支配している資源のことです。現金、預金、有価証券、不動産、機械設備などが含まれます。
アセットアロケーション
投資ポートフォリオを構築する際に、期待されるリターン、リスク許容度、投資期間などを考慮して、投資資金を株式、債券、不動産、コモディティなど、異なる特性(リスク・リターン特性)を持つ複数の資産クラス(種類)にどのように配分するかを決定するプロセス。資産配分戦略。
資産クラス
投資対象となる資産を、その性質や値動きの特性が類似するグループに分類したものです。株式、債券、不動産、コモディティなどが代表例で、分散投資の考え方の基礎となります。
資産運用会社
顧客(年金基金、保険会社、個人投資家など)から資金を預かり、株式、債券、コモディティ、不動産などの様々な資産に投資・運用することを専門に行う会社です。投資顧問会社や投資信託会社が含まれます。
平均総費用
総費用を生産量で割った、生産物1単位あたりの平均費用
平均総費用
企業の総費用(固定費と変動費の合計)を、総生産量で割った値のことです。製品1単位を生産するのに平均していくらかかるかを示す指標で、価格設定や生産効率の分析に用いられます。
アット・ザ・マネー
At the Money(アット・ザ・マネー)とは、オプションの権利行使価格が原資産の現在価格とほぼ同じ状態を指します。コールオプションでもプットオプションでも、ちょうど損益がゼロに近い位置にある状態です。
オーストラリア証券取引所
オーストラリアの主要な証券取引所です。シドニーに拠点を置き、株式、デリバティブ(先物・オプション)、債券など多様な金融商品を扱っています。「ASX」の略称で呼ばれます。
授権株式数
会社が定款(会社の基本規則)に基づいて発行することが認められている株式の最大数のことです。実際に発行済みの株式数(発行済株式総数)とは異なります。
自己相関
時系列データにおいて、ある時点のデータとその過去(または未来)のデータとの間の相関関係のことです。「系列相関」とも呼ばれます。データの時間的な依存構造を分析するために用いられます。
ナンピン買い
保有している資産の価格が下落した際に、さらに買い増しを行うことで、平均取得単価を引き下げる投資手法のことです。価格が反発すれば利益が出やすくなりますが、下落が続くと損失が拡大するリスクも伴います。
回避された排出量
ある製品やサービスの導入・利用によって、もしそれがなかった場合に比べて、社会全体の温室効果ガス排出量が削減または回避された量のことです。ライフサイクル全体での貢献度評価に用いられます。
バシュリエモデル
20世紀初頭にルイ・バシュリエが提唱した、株価変動を正規分布(算術ブラウン運動)に従うと仮定するモデルです。オプション価格理論の先駆けとなりましたが、株価が負になる可能性を許容するなどの問題点があります。
バックテスト
過去のデータに基づいて取引戦略の有効性を検証する手法。
バックワーデーション
将来の価格が現在より低い状態
貸借対照表
特定時点における企業の財政状態(保有する資産、負債、純資産の状況)を一覧表示した財務諸表の一つです。「B/S」とも略されます。損益計算書、キャッシュフロー計算書と並ぶ主要な財務諸表です。
バルチック海運指数
ロンドンのバルチック海運取引所が算出・公表する、ばら積み貨物船(ドライバルク船)の運賃に関する指数です。世界の海上輸送需要や景気動向を示す先行指標の一つとして注目されています。
イングランド銀行
イギリス(英国)の中央銀行です。金融政策の決定(政策金利や量的緩和など)、通貨(UKポンド)の発行、金融システムの安定維持などを担っています。「BoE」と略されます。
大麦
イネ科の穀物で、世界的に広く栽培されています。主に飼料用として、またビールやウイスキーなどの醸造原料、食用としても利用されるソフトコモディティです。
バレル
主に原油や石油製品の取引で用いられる体積の単位です。1バレルは約159リットル(正確には158.987リットル)に相当します。国際的な原油価格表示の標準単位となっています。
バレル (原油)
原油や石油製品の取引で国際的に標準的に用いられる体積の単位です。1バレルは約159リットル(42米ガロン)に相当します。原油価格はこの単位あたりで表示されます。
バリアオプション
原資産価格が特定の価格水準(バリア)に到達するかどうかで、オプションの権利が発生したり消滅したりするエキゾチックオプションの一種です。ノックイン、ノックアウトなどの種類があります。
バー(貴金属)
主に金、銀、プラチナ、パラジウムなどの貴金属が、保管や取引のために鋳造された延べ棒(インゴット)の形状のことです。特定の重量と品位(純度)が保証されています。
基軸通貨
外国為替取引において、通貨ペア(例: USD/JPY)の左側に表示され、取引の基準となる通貨のことです。この基軸通貨1単位に対して、決済通貨(右側の通貨)がいくらになるかを示します。
ベースメタル(卑金属)
金や銀などの貴金属と対比される、比較的ありふれており酸化しやすい金属の総称です。銅、鉛、亜鉛、錫、ニッケル、アルミニウムなどが代表例で、工業用材料として広く利用されます。
基準価格
新規契約の初値や日々の清算値に使われる価格基準
ベーシス
特定の時点における、ある商品の現物価格(スポット価格)と先物価格との価格差のことです。金利、保管コスト、便宜収益などを反映し、その変動はベーシスリスクと呼ばれます。
ベーシスリスク
現物価格と先物価格の差が変動することで、ヘッジが完全に機能しなくなるリスク。
ベーシススプレッド
主に金利ベーシススワップにおいて、異なる変動金利指標間で交換される金利に付加される固定のスプレッド(上乗せまたは割引)のことです。二つの指標間の市場での評価差(信用リスクや流動性の差など)を反映しています。
ベーシススワップ
二つの異なる変動金利インデックス(例: LIBOR対TIBOR)や、異なる資産間の価格差(ベーシス)に基づいてキャッシュフローを交換するスワップ契約です。金利リスクやベーシスリスクの管理に用いられます。
ベイズ推定
ベイズ統計学に基づいたパラメータ推定の方法です。事前分布(パラメータに関する事前の信念)をデータ(尤度)によって更新し、事後分布として推定結果を得る点が特徴です。
ベアリッシュ
市場や特定の資産価格が将来下落すると予想する見方や、市場参加者のそのような心理状態(弱気)を表す言葉です。強気(Bullish)の対義語です。
弱気相場(ベアマーケット)
市場全体の価格、または特定の資産価格が、長期間にわたって下落傾向にある相場状態のことです。一般的に、高値から20%以上の下落が続くと定義されることが多いです。「下降相場」とも呼ばれます。
牛肉
食用の牛の肉のことです。世界中で広く消費される主要な食肉の一つであり、畜産物としてソフトコモディティに分類されます。部位や品質等級により多様な種類があります。
ベンチマーキング
自社の経営指標、業務プロセス、製品、サービスなどを、業界のベストプラクティスを持つ競合他社や優良企業と比較・測定・分析し、改善点や目標設定に役立てる経営手法です。
指標価格
情報会社が提供する参考価格。交渉や見積もりの基準
バーナンキ・プット
FRB(米連邦準備制度理事会)のバーナンキ元議長時代に由来する言葉で、金融市場の混乱や景気悪化に対して、FRBが利下げなどの金融緩和策で対応するという市場の期待や経験則を指します。
ベリリウム
ベリリウム (Beryllium) は、原子番号4、元素記号Beで表されるアルカリ土類金属元素です。非常に軽量で剛性が高く、熱伝導性に優れた灰色の金属です。銅との合金(ベリリウム銅)がばねや電子部品に利用されますが、毒性が高いことで知られます。
ベータ
ベータは、個々の株式の価格変動が市場全体の変動に比べてどの程度大きいかを示す指標です。ベータ値が1の場合、市場の変動と同じ程度のリスクがあるとされます。
ベターコール
石炭のサプライチェーンにおける環境・社会・ガバナンス(ESG)パフォーマンスの継続的な改善を目的とした、世界的なイニシアチブ(取り組み)です。石炭生産者に対する評価基準などを定めています。
BI(ビジネスインテリジェンス)
CTRM/ETRMや他のシステムに蓄積されたデータを集約し、レポーティング、ダッシュボードによる可視化、多角的な分析を行うためのツール。経営判断やリスク分析に活用される。
ビッド(買い気配)
市場において、買い手が特定の資産(株式、通貨、商品など)を購入してもよいと提示している価格(買値)またはその意思表示のことです。「買い気配」とも呼ばれます。売り手が提示するアスク(売値)と対になります。
ビッド・アスク・スプレッド
買値と売値の差を表す指標
ビッド・オファー・スプレッド(売買気配値幅)
市場における、ある資産の最も高い買い注文価格(ビッド)と、最も低い売り注文価格(オファー/アスク)との差のことです。この差(スプレッド)は、市場の流動性や取引コストを示します。
ビッドプライス(買値)
市場で買い手が特定の資産を購入してもよいと提示している価格水準のことです。「買値」や「買い気配値」と同義です。売り手が提示するアスクプライス(売値)と対になります。
ビッグバン
1986年10月に英国ロンドンの金融市場(シティ)で行われた、証券取引に関する大規模な規制緩和・自由化措置の通称です。固定手数料の廃止や外資参入自由化などが実施されました。
二国間協定(相対契約)
二つの国家、政府、または組織の間で締結される公式な合意や条約のことです。また、一般的に二当事者間で結ばれる契約(相対契約)を指す場合もあります。
相対取引
市場を介さず当事者間で直接条件を決めて行う取引。取引所などの公開市場を介さずに、売り手と買い手の二当事者が直接、価格、数量、決済方法などの取引条件を交渉して決定し、実行する取引。店頭(OTC)取引の多くがこれに該当する。
ビレット
鋼鉄や非鉄金属を圧延や鍛造で最終製品(棒鋼、線材など)にするための中間製品(半製品)です。通常、断面が正方形または円形の棒状の形状をしています。
手形決済
商品代金などの支払いを、将来の特定の期日に支払うことを約束する証書(約束手形)や、第三者への支払いを委託する証書(為替手形)を用いて行う決済方法のことです。
二項モデル
オプション価格評価モデルの一つで、原資産価格が各期間において上昇または下落の二つの可能性しかないと仮定し、満期から現在価値を逆算していく離散時間モデルです。直感的で理解しやすい特徴があります。
バイオディーゼル
植物油(菜種油、大豆油、パーム油など)や動物性脂肪、廃食油などを原料として製造される、ディーゼルエンジン用燃料(軽油代替燃料)です。再生可能エネルギーの一つとされます。
バイオ燃料
生物由来の資源(バイオマス)を原料として作られる燃料の総称です。バイオエタノール、バイオディーゼル、バイオガスなどが含まれ、再生可能エネルギーの一つとして位置づけられています。
ビスマス
原子番号83の元素(Bi)で、金属元素の一つです。比較的融点が低く、鉛の代替材料や医薬品、顔料などに利用されるレアメタル(希少金属)の一種です。
ビチューメン(アスファルト)
原油に含まれる最も重質で粘稠な炭化水素成分、またはそれを主成分とする黒色の半固体~固体物質です。天然産出物と石油精製品があり、主に道路舗装材として利用されます。
ブラック=ショールズモデル
ブラック=ショールズモデルは、1973年にブラックとショールズが提唱した、オプション価格を数理的に評価するための理論モデルです。オプションの理論価格を、株価、権利行使価格、満期までの期間、無リスク金利、ボラティリティなどの要素に基づいて算出します。 モデルは完全市場、取引コストゼロ、リスクフリーヘッジが可能といった理想的な前提を置いています。これにより、「リスクを取らずに確実な利益が出ないように市場が調整される(裁定理論)」という考え方が成り立ちます。 実務では、オプションの価格算定だけでなく、感応度(Greeks)の計算、インプライド・ボラティリティの推定、リスクヘッジ戦略の設計など幅広く応用されます。 一方で、現実の市場ではボラティリティが一定でない、急激な価格変動がある、取引コストが発生するなど、理論との乖離も多くあります。特にオプション価格が対象資産価格に対して非対称に変動する“スマイル”現象は、モデルの限界を示す一例とされています。
ブラックスワン
ブラックスワンとは、「発生確率が極めて低く予測できないが、ひとたび起これば非常に大きな影響をもたらす出来事」のことです。元々は「白鳥は白いもの」という常識が、黒い白鳥の発見で覆されたことに由来し、「ありえないと思われていたが、実際には起きることがある」という意味が込められています。 この概念は、ナシーム・ニコラス・タレブによって広まりました。リーマンショックやパンデミック、大規模テロなどは、過去のデータや常識では予測できなかった例として引用されます。
船荷証券
海上輸送において、船会社が貨物を受け取ったことを証明し、指定された港まで運送し、正当な荷受人に引き渡すことを約する、最も重要な運送書類の一つです。有価証券としての性質を持ちます。
ブルームバーグ
金融情報、ニュース、分析ツールなどを提供する世界的な大手情報サービス企業です。特に「ブルームバーグ端末」は金融業界で広く利用され、リアルタイムの市場データや分析機能を提供しています。
優良株(ブルーチップ)
業績が安定しており、財務基盤が健全で、知名度や信用度が高い大企業の株式のことです。一般的に配当実績も良好で、長期的な安定成長が期待される銘柄を指します。
原油換算バレル
天然ガスなど、原油以外のエネルギー資源の量を、それらが持つエネルギー量(熱量)に基づいて原油のバレル数に換算して示す単位です。異なるエネルギー資源の量を比較可能にします。
ボリンジャーバンド
移動平均線とその上下に標準偏差を加減した線(バンド)で構成されるテクニカル指標です。価格の変動範囲(ボラティリティ)やトレンドの方向性などを視覚的に捉えるために利用されます。
債券
国や地方公共団体、企業などが、投資家から資金を借り入れるために発行する有価証券です。満期日に額面金額が償還され、多くの場合、定期的に利息(クーポン)が支払われます。
株式無償割当
企業が、資本準備金や利益準備金などを資本金に組み入れるなどにより、既存の株主に対して、その持ち株数に応じて無償で新たに株式を割り当てることです。「株式分割」と似ていますが、原資が異なります。
簿価(帳簿価額)
企業の貸借対照表(バランスシート)に記載されている資産や負債の帳簿上の価額のことです。特に、純資産の部の合計額(株主資本)を指して「一株あたり簿価(BPS)」として使われることもあります。
イタリア証券取引所
イタリアの主要な証券取引所で、ミラノに拠点を置いています。株式、債券、デリバティブなどを扱っており、ユーロネクスト・グループの一部です。
ブラケット注文
新規の買いまたは売り注文と同時に、そのポジションに対する利益確定(リミット)注文と損切り(ストップ)注文をセットで発注する注文方法です。リスク管理と利益確保を自動化することを目的とします。
契約違反
契約の当事者の一方が、契約書で定められた義務や約束事を正当な理由なく履行しないことです。損害賠償請求や契約解除の原因となる可能性があります。
ブレイク
テクニカル分析において、株価などの価格が、それまで抵抗線となっていた水準を上抜けたり、支持線を下抜けたりして、トレンドの転換や加速を示唆する動きのことです。「ブレイクアウト」とも呼ばれます。
ブレークイーブン・インフレ率
通常の固定利付国債の利回りと、物価連動国債(インフレ連動債)の実質利回りの差から算出される、市場が織り込んでいる将来の期待インフレ率のことです。「BEI」と略されます。
損益分岐点
事業や製品の売上高が、それにかかる総費用(固定費と変動費の合計)とちょうど等しくなり、利益も損失も発生しない(損益がゼロとなる)売上高または販売数量のことです。
ブレント原油
北海油田(ブレント油田など)で産出される軽質スイート原油をベースとした、国際的な原油価格指標(ベンチマーク)です。欧州、アフリカ、中東など世界の原油取引の約2/3の価格基準とされています。
ブローカー(仲介業者)
顧客(投資家やトレーダー)の代理として、有価証券やデリバティブ、コモディティなどの売買注文を取引所や市場に取り次ぐ役割を担う業者または個人です。取引執行の仲介を行い、手数料を得ます。
ブリッシュ
市場や特定の資産価格が将来上昇すると予想する見方や、市場参加者のそのような心理状態(強気)を表す言葉です。弱気(Bearish)の対義語です。
強気相場(ブルマーケット)
市場全体の価格、または特定の資産価格が、長期間にわたって上昇傾向にある相場状態のことです。一般的に、安値から20%以上の上昇が続くと定義されることが多いです。「上昇相場」とも呼ばれます。
ブルサ・マレーシア・デリバティブズ
マレーシアのデリバティブ(金融派生商品)取引所です。特にパーム油先物(FCPO)は国際的な指標として広く参照されており、世界で最も流動性の高いパーム油デリバティブ市場です。
買い(注文)
金融商品やコモディティなどを購入する取引、またはそのための注文のことです。「ロング」ポジションを構築する(またはショートポジションを決済する)ための基本的なアクションです。
買い手
商品、サービス、金融資産などを購入する側の当事者です。コモディティ取引においては、実需家(消費者、加工業者など)や、価格上昇を期待する投資家・投機家などが買い手となります。
キャック・キャラント40
フランスの代表的な株価指数
カドミウム
原子番号48の元素(Cd)で、亜鉛族に属する柔らかい銀白色の金属です。融点が低く、主にニッケル・カドミウム電池(ニカド電池)や顔料、めっき、合金などに利用されますが、毒性が高いため規制が進んでいます。
カレンダースプレッド
カレンダースプレッドとは、同じ商品の異なる満期日(限月)の先物契約間で生じる価格差を指します。主に時間による価格の構造(フォワードカーブ)を読み取る際に使われ、投資家やトレーダーが需給の変化、保管コスト、期待値などを分析する手がかりになります。例えば、近い限月が高く遠い限月が安い場合はバックワーデーション、逆であればコンタンゴと呼ばれます。
コールオプション
ある価格で特定の商品を将来買うことができる権利。買い手に購入の自由があり、売り手は応じる義務がある。
カルマーレシオ
投資の年率リターンを、その期間の最大ドローダウン(%、絶対値)で割った値です。最大損失リスクに対するリターンの効率性を示すリスク調整後リターン指標の一つです。
キャノーラ(菜種)
アブラナ科の菜種(Rapeseed)のうち、エルシン酸とグルコシノレートの含有量を品種改良により低減させた特定の品種群の名称です。主にカナダで開発され、食用油(キャノーラ油)として広く利用されています。
キャップアンドトレード
温室効果ガスなどの排出量に上限(キャップ)を設定し、その範囲内で企業などが排出枠(アロワンス)を過不足なく確保するよう義務付け、枠の余剰分や不足分を市場で売買(トレード)できる制度です。
ケープサイズ
主に鉄鉱石や石炭などを運ぶばら積み貨物船(ドライバルク船)のサイズ区分の一つで、大きすぎてスエズ運河やパナマ運河を通航できず、喜望峰(ケープ)やホーン岬(ケープ)を回る必要がある大型船を指します。
自己資本比率
金融機関の健全性を示す指標で、総資産に対する自己資本の割合です。国際的な銀行規制(バーゼル合意)において、リスクアセットに対する自己資本比率の最低基準が定められています。
資本資産価格モデル
ある個別資産(株式など)に投資家が要求する期待リターンは、その資産のリスクのうち市場全体と連動する部分(システマティックリスク、ベータで測られる)によって決まる、とする理論モデルです。
キャピタルゲイン課税
株式、債券、不動産、コモディティなどの資産(キャピタルアセット)を売却した際に得られる利益(キャピタルゲイン)に対して課される税金です。国によって課税方法や税率は異なります。
カーボンクレジット
温室効果ガス(主にCO2)の排出削減量や吸収量を、認証プロセスを経てクレジット(権利)として発行し、他の主体が購入・取引できるようにしたものです。排出量取引制度やカーボンオフセットに利用されます。
炭素排出量
主に二酸化炭素(CO2)の排出量を指しますが、広義にはメタン(CH4)など他の温室効果ガス(GHG)の排出量も含めて、CO2換算で表したものを指す場合もあります。地球温暖化の主要因とされています。
カーボンフットプリント
個人や組織、製品やサービスのライフサイクル全体(原材料調達から廃棄・リサイクルまで)を通じて排出される温室効果ガス(主にCO2)の総量をCO2換算で示したものです。排出量を見える化する指標です。
炭素強度(炭素原単位)
経済活動やエネルギー消費、製品生産など、特定の活動単位あたりに排出される二酸化炭素(または温室効果ガス)の量を示す指標です。「炭素原単位」とも呼ばれ、排出効率を表します。
カーボンニュートラル
温室効果ガス(GHG)の排出量から、植林などによる吸収・除去量を差し引いた合計を「実質ゼロ」にすることを目指す概念です。地球温暖化対策の国際的な目標となっています。
カーボンオフセット
自らの活動で削減努力を行っても、どうしても排出してしまう温室効果ガス(GHG)の量を、他の場所での排出削減・吸収活動(プロジェクト)によって創出されたクレジットを購入するなどして埋め合わせ(相殺)る考え方や取り組みのことです。
カーボンプライシング
地球温暖化対策として、二酸化炭素(CO2)などの温室効果ガス排出に価格を付け、排出者の行動変容を促す経済的な手法の総称です。炭素税や排出量取引制度(ETS)などが代表的な手法です。
炭素税
二酸化炭素(CO2)の排出量、または化石燃料の炭素含有量に応じて課される税金のことです。カーボンプライシング(炭素の価格付け)の代表的な手法の一つで、排出削減を促すことを目的とします。
運送人
運送契約に基づいて、物品の輸送(海上、航空、陸上など)を引き受ける事業者や個人を指します。インコタームズの多くの規則で、危険や費用の移転に関わる役割を担います。
キャー=マダン公式
オプションの価格評価に関する公式で、特にヨーロピアンオプションの価格を、そのペイオフ関数のフーリエ変換(特性関数)を用いて表現するものです。高速フーリエ変換(FFT)を利用した効率的な計算が可能です。
キャリーバック(繰戻し還付)
会計・税務において、当期に発生した欠損金(赤字)を、前期以前の黒字(所得)と相殺することで、前期以前に納付した税金の還付を受けることができる制度のことです。「繰戻し還付」とも呼ばれます。
キャリーチャージ(保管費用)
コモディティ(商品)などの現物を、ある時点から将来の時点まで保有(キャリー)し続けるためにかかる費用のことです。主に金利、保管料、保険料などから構成され、先物価格形成に影響します。
キャリーフォワード(繰越控除)
会計・税務において、当期に発生した欠損金(赤字)や税額控除などを、翌期以降に繰り越して、将来の利益(所得)や税額から控除することができる制度のことです。「繰越控除」とも呼ばれます。
キャリートレード
低金利の通貨で資金を調達し、その資金を高金利の通貨や他の資産(株式、商品など)に投資することで、金利差(キャリー)や値上がり益を得ようとする取引手法です。為替変動リスクなどが伴います。
キャッシュフロー
特定の期間内における、現金の実際の収入(流入)と支出(流出)の流れのことです。企業の財務健全性や支払い能力を評価する上で、損益計算書の利益とは異なる視点を提供します。
前払い(現金前払い)
貿易取引などの決済条件の一つで、買い手(輸入者)が、商品が出荷される前またはサービスが提供される前に、代金の全額または一部を売り手(輸出者)に支払う条件です。「現金前払い」とも呼ばれます。
現物市場(キャッシュマーケット)
商品や金融資産そのもの(現物)が、比較的短期間での受け渡し(通常は即時〜数営業日以内)を条件として売買される市場のことです。「スポット市場」や「直物市場」とほぼ同義です。
差金決済
先物取引やオプション取引などのデリバティブ取引において、最終決済日に原資産(商品や証券)の現物を受け渡す代わりに、当初の契約価格(または権利行使価格)と最終決済価格との差額を現金で受け渡す決済方法です。
炭素国境調整措置
温室効果ガス排出規制の緩い国からの輸入品に対し、製造過程で排出された炭素量に応じて、実質的に国内製品と同等の炭素価格負担を求める仕組みです。EUが導入を進めており、「炭素国境税」とも呼ばれます。
上限価格 (天井価格)
設定された価格の上限のことです。政府による価格統制や、変動金利の上限設定(キャップ)、テクニカル分析における抵抗線など、様々な文脈で用いられます。
中部大阪商品取引所 (旧)
かつて存在した日本の商品先物取引所の一つです。名古屋と大阪の商品取引所が合併して設立され、主にゴムや石油製品などを扱っていました。現在は大阪取引所(OSE)等に統合されています。
認証排出削減量
京都議定書のクリーン開発メカニズム(CDM)に基づき、先進国が途上国で実施した温室効果ガス排出削減・吸収プロジェクトによって生じた削減量を、国連が認証しクレジットとして発行したものです。「CERs」と複数形で呼ばれることが多いです。
セリウム
原子番号58の元素(Ce)で、ランタノイド(希土類元素)の一つです。希土類の中では最も存在量が多く、研磨剤、自動車排ガス浄化触媒、ガラス添加剤、発火石などに利用されます。
原産地証明書
輸出される貨物が、どの国または地域で生産・製造されたものであるか(=原産地)を証明する公的な書類です。輸入国の関税率適用や貿易統計などに利用されます。
品質証明書
輸出入される商品が、契約で定められた品質基準や仕様を満たしていることを証明する書類です。通常、第三者の検査機関または製造業者自身によって発行されます。
数量証明書
輸出入される貨物の数量(重量、個数、容積など)が正確であることを証明する書類です。通常、船積み時または荷揚げ時に第三者検査機関などによって検量され、発行されます。
運賃込み
インコタームズ規則の一つで、売主が仕向港までの運送契約を手配し運賃を負担しますが、貨物の危険負担は船積港で本船に積み込まれた時点で買主に移転する条件です。海上輸送専用です。
米商品先物取引委員会
アメリカ合衆国における商品先物取引およびスワップ(デリバティブ)市場を監督・規制する独立した連邦政府機関です。市場の公正性・透明性の確保や、市場参加者の保護を目的としています。
加工・流通過程の管理(CoC)基準
製品が原材料から最終製品に至るまでのサプライチェーン全体を通じて、認証された(例: 持続可能な、リサイクルされた)原材料と非認証の原材料が混ざらないように、適切に管理・識別・追跡するための基準や仕組みのことです。
Chain of Custody (CoC) Standards
サプライチェーンを通じた追跡可能性を保証する基準。ASIやRJCで使用され、製品の信頼性と透明性を支える。
チャプター11(連邦破産法第11章)
米国の連邦破産法における手続きの一つで、主に企業が対象となります。裁判所の監督下で事業を継続しながら、債務の整理や事業の再建を目指すことを目的としています。
傭船契約書
船主(船舶所有者)と傭船者(船を借りる者)の間で、船舶の全部または一部のスペースを特定の期間または航海のために貸し出す(傭船)契約、およびその契約書のことです。輸送条件や費用負担などを定めます。
チャートパターン
価格チャート上に現れる特定の形状のことで、過去の経験則から将来の値動きを予測する手がかりとされるものです。ヘッドアンドショルダー、ダブルトップ/ボトム、トライアングルなど様々な種類があります。
シカゴ商品取引所
アメリカ合衆国シカゴにある、世界で最も歴史のある先物・オプション取引所の一つです。特にトウモロコシ、大豆、小麦などの農産物や米国債のデリバティブ取引で知られています。現在はCMEグループ傘下です。
鶏肉
食用のニワトリの肉のことです。豚肉、牛肉と並ぶ主要な食肉であり、世界的に最も消費量の多い食肉の一つです。畜産物としてソフトコモディティに分類されます。
クロム
原子番号24の元素(Cr)で、硬く光沢のある銀白色の金属です。耐食性や耐熱性に優れ、ステンレス鋼の主要な合金成分や、めっき(クロムめっき)、顔料などに広く利用されます。
運賃保険料込み
インコタームズ規則の一つで、CFR条件に加えて、売主が仕向港までの貨物海上保険を手配し保険料を負担する条件です。危険負担の移転時点はCFR/FOBと同様に船積港の本船積載時です。海上輸送専用です。
輸送費保険料込み
インコタームズ規則の一つで、売主が指定仕向地までの運送費と保険料を負担しますが、危険負担は輸出地の最初の運送人に貨物を引き渡した時点で買主に移転する条件です。あらゆる輸送手段に対応します。
清算
取引が成立(約定)した後、最終的な決済(資金と証券・商品の受け渡し)に向けて、取引内容を確認・照合し、各当事者の債権・債務を確定させるプロセスです。清算機関(Clearinghouse)が中心的な役割を担います。
清算機関
取引所取引(先物、オプションなど)において、売買契約の相手方となり、決済の履行を保証する機関です。個々の取引相手の信用リスク(カウンターパーティリスク)を排除し、市場の安定性を高める役割を担います。
気候リスク開示
企業が、気候変動が自社の事業や財務に与える潜在的なリスク(物理的リスク、移行リスク)や機会、およびそれらに対する戦略や管理体制について、投資家などのステークホルダーに対して情報開示することです。
気候リスク管理
気候変動によって企業や組織にもたらされる潜在的なリスク(物理的リスク、移行リスク)を特定、評価、分析し、それらを低減・回避・移転するための戦略やプロセスを構築・実行することです。
クローズ(引け、ポジション決済)
市場取引において、取引セッションの終了時刻(引け、Closing)を指す場合と、保有しているポジションを反対売買によって解消すること(ポジションクローズ、手仕舞い)を指す場合があります。
決済済ポジション
以前に構築した買い持ち(ロング)または売り持ち(ショート)のポジションに対して、反対売買を行うことで損益を確定させ、解消された状態のポジションのことです。
クローゼット・トラッカーファンド
アクティブ運用ファンドとして高い手数料を徴収しているにもかかわらず、その実態は特定の株価指数(ベンチマーク)に非常に近いポートフォリオ構成・運用を行っている投資信託のことです。「隠れインデックスファンド」とも批判されます。
終値(引け値)
取引所の取引時間終了時点、または特定の取引セッションの最後に成立した取引の価格のことです。「引け値」とも呼ばれます。その日の取引結果を代表する価格として重視されます。
クラスタリング
データセットの中から、互いに似ているデータ点を集めてグループ(クラスター)に分ける手法の総称です。教師なし学習の一種であり、データの構造発見や分類に用いられます。
シカゴ・マーカンタイル取引所
アメリカ合衆国シカゴにある、世界有数のデリバティブ取引所です。金利、株価指数、通貨、畜産物などの先物・オプション取引が活発に行われています。現在はCMEグループの中核取引所です。
CMEグループ
アメリカのシカゴに本拠を置く、世界最大級のデリバティブ取引所グループです。CME、CBOT、NYMEX、COMEXなどの主要取引所を傘下に持ち、多様なデリバティブ商品を扱っています。
二酸化炭素
炭素原子1つと酸素原子2つから成る化学物質(CO₂)です。地球温暖化の最大の原因とされる主要な温室効果ガスであり、化石燃料の燃焼など人間の活動によって大気中の濃度が上昇しています。
コバルト
原子番号27の元素(Co)で、鉄やニッケルに似た性質を持つ遷移金属です。主にリチウムイオン二次電池の正極材料として需要が急増しているほか、超合金、磁石材料、顔料などにも利用されるレアメタルです。
カカオ
カカオ樹の種子(カカオ豆)およびそれを加工した製品のことです。チョコレートやココア飲料の主原料となる嗜好品で、ソフトコモディティに分類されます。
コーヒー
コーヒーノキの種子(コーヒー豆)を焙煎・抽出して作られる飲料、またはその原料となるコーヒー豆自体のことです。世界中で広く愛飲される嗜好品であり、ソフトコモディティとして国際的に取引されています。
認知バイアス
人が物事を認識したり判断したりする際に、これまでの経験や思い込み、直感などによって、論理的・合理的な思考から系統的に歪められてしまう心理的な傾向のことです。投資判断などに影響を与えます。
共和分
個別に見ると非定常(トレンドを持つなど)な時系列データ同士が、長期的に安定した(定常的な)関係にある状態を指す統計的な性質です。ペアトレードなどの分析に応用されます。
原料炭
主に製鉄プロセス(高炉法)において、鉄鉱石を還元するためのコークス製造に使用される石炭のことです。「冶金用炭」とも呼ばれます。発電等に用いられる一般炭(燃料炭)とは区別されます。
カラー
オプション戦略の一つで、原資産(株式、コモディティ等)の保有と同時に、その資産に対するプットオプションを買い、コールオプションを売る取引を組み合わせる戦略です。価格下落リスクを限定しつつ、プレミアムコストを抑制します。
商業ヘッジャー
生産者、消費者、加工業者、商社など、本業の事業活動から生じる価格変動リスクを回避・軽減するために、先物やオプションなどのデリバティブ市場でヘッジ取引を行う市場参加者のことです。投機家とは区別されます。
商業送り状
輸出者が輸入者宛てに発行する、売買契約の履行内容を示す明細書兼請求書です。商品の品名、数量、価格、インコタームズ条件などが記載され、輸出入通関や代金決済に不可欠な書類です。
コモディティ(商品)
市場で取引される、標準化・規格化された産品や原材料のことです。エネルギー、金属、農産物などが代表例で、品質による差別化が少なく、価格は主に需給によって決まります。
コモディティ・ベーシススワップ
コモディティ(商品)の異なる価格間の差(ベーシス)の変動リスクを管理・交換するために用いられるスワップ契約です。地域間、品質間、期間などの価格差が対象となります。
商品取引所
商品取引所とは、原油・金属・農産物などの実物資産を対象とした先物・オプション取引を行う取引市場のことです。価格は標準化された契約条件のもとで公開され、多くの参加者によって形成されます。
商品先渡契約
将来の特定の期日に、特定のコモディティ(商品)を、現時点で合意した価格(先渡価格)で売買することを約束する相対取引(OTC)の契約です。価格変動リスクのヘッジなどに利用されます。
商品先物
特定のコモディティ(商品:エネルギー、金属、農産物など)を、将来の特定の期日に、あらかじめ定められた価格で売買することを約束する、取引所に上場された標準化された契約です。
コモディティインデックス(商品指数)
複数のコモディティ(商品:エネルギー、金属、農産物など)の価格動向を総合的に示すために、特定のルールに基づいて算出・公表される指数です。商品市場全体の動きを測る指標や投資対象となります。
コモディティ・プール
複数の投資家から資金を集め、その資金を合わせて商品先物、オプション、スワップなどのコモディティ関連デリバティブに投資・運用する集団投資スキーム(ファンド)のことです。
コモディティスワップ
特定のコモディティ(商品)の価格変動に基づいてキャッシュフローを交換するスワップ契約です。変動価格と固定価格を交換する形式が一般的です。商品の価格変動リスクを管理するために利用されます。
コモン・キャリア(公共輸送機関)
不特定多数の荷主に対して、差別なく公平に、公示された料金で輸送サービスを提供する義務を負う輸送事業者のことです。パイプライン、鉄道、一部の海運・航空などが該当する場合があり、規制下に置かれます。
受渡完了
売買契約や輸送契約において、商品の物理的な引き渡し、またはそれに伴う所有権や危険負担の移転が、契約条件に従って完了した状態のことです。決済プロセスの起点となります。
コンプライアンス・規制報告システム
金融機関やエネルギー取引企業などが、各国の規制当局が要求する様々な取引報告やリスク報告、コンプライアンス関連情報を、効率的かつ正確に作成・提出・管理するためのITシステムです。
コンプライアンス / 規制報告システム
規制当局への取引報告やコンプライアンス遵守を支援するシステム。
合成価格 (複合価格)
複数の市場やデータソースからの価格情報を組み合わせて算出される価格、または複数の構成要素から成る商品の合成的な価格のことです。市場全体の動向把握や、複雑な商品の評価に用いられます。
強制受渡契約
先物契約において、満期を迎えた際に、差金決済ではなく、全ての未決済建玉が必ず現物商品の受け渡しによって決済されることが義務付けられている契約のことです。
集中リスク
投資や融資、取引などが特定の対象(銘柄、業種、国、取引相手など)に過度に集中しているために、その対象に予期せぬ事態が発生した場合に大きな損失を被る可能性が高まるリスクのことです。
コンテナ
貨物を効率的かつ安全に輸送するために規格化された、金属製の頑丈な箱のことです。海上、陸上(鉄道、トラック)、航空(種類は異なる)を組み合わせた複合輸送を可能にします。
コンテナ輸送
貨物を国際規格のコンテナに詰めて、船舶、鉄道、トラックなどを組み合わせて輸送する方式です。現代の国際物流の主流であり、インコタームズ選択にも影響を与えます。
コンタンゴ
先物価格が現物価格より高い状態
予備費
予算やプロジェクト計画などにおいて、予期せぬ出来事(コスト超過、事故、災害など)が発生した場合に備えて、あらかじめ確保しておく資金枠や予算項目のことです。
条件付注文
特定の条件(例:別の注文の約定、特定価格への到達)が満たされた場合にのみ、自動的に発動または有効になる注文のことです。OCO注文やIFD注文などが含まれます。
継続決議
主に英国のインベストメント・トラスト(投資信託会社)などで、定款に基づき、定期的に株主がその会社の存続(運用継続)を承認するかどうかを問う決議のことです。