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ケーブルネゴ
信用状(L/C)付き荷為替手形取引において、輸出者が提示した書類に不備(ディスクレ)があった場合に、買取銀行が自行の判断で買い取らず、信用状発行銀行に電信(ケーブル)で照会し、その指示に基づいて処理(買取または取立)を行うことです。
キャック・キャラント40
フランスの代表的な株価指数
カドミウム
原子番号48の元素(Cd)で、亜鉛族に属する柔らかい銀白色の金属です。融点が低く、主にニッケル・カドミウム電池(ニカド電池)や顔料、めっき、合金などに利用されますが、毒性が高いため規制が進んでいます。
通貨割増(CAF)
主に海上運賃の割増料(サーチャージ)の一種で、為替レートの変動によって船会社の運航コストが変動するリスクを調整するために、運賃に上乗せされる料金のことです。「通貨変動調整係数」とも呼ばれます。
暦月渡し
商品の引き渡し時期を、特定の日付ではなく、「〇月渡し」のように暦の月単位で指定する取引条件のことです。その月のいつ引き渡されるかは、さらに詳細な取り決めによります。
カレンダースプレッド
カレンダースプレッドとは、同じ商品の異なる満期日(限月)の先物契約間で生じる価格差を指します。主に時間による価格の構造(フォワードカーブ)を読み取る際に使われ、投資家やトレーダーが需給の変化、保管コスト、期待値などを分析する手がかりになります。例えば、近い限月が高く遠い限月が安い場合はバックワーデーション、逆であればコンタンゴと呼ばれます。
コールオプション
ある価格で特定の商品を将来買うことができる権利。買い手に購入の自由があり、売り手は応じる義務がある。
カルマーレシオ
投資の年率リターンを、その期間の最大ドローダウン(%、絶対値)で割った値です。最大損失リスクに対するリターンの効率性を示すリスク調整後リターン指標の一つです。
キャンセル条項(契約解除条項)
契約において、どのような条件や手続きの下で、一方または双方の当事者が契約を終了(キャンセル、解除)させることができるかを定めた条項のことです。
キャノーラ(菜種)
アブラナ科の菜種(Rapeseed)のうち、エルシン酸とグルコシノレートの含有量を品種改良により低減させた特定の品種群の名称です。主にカナダで開発され、食用油(キャノーラ油)として広く利用されています。
キャップアンドトレード
温室効果ガスなどの排出量に上限(キャップ)を設定し、その範囲内で企業などが排出枠(アロワンス)を過不足なく確保するよう義務付け、枠の余剰分や不足分を市場で売買(トレード)できる制度です。
ケープサイズ
主に鉄鉱石や石炭などを運ぶばら積み貨物船(ドライバルク船)のサイズ区分の一つで、大きすぎてスエズ運河やパナマ運河を通航できず、喜望峰(ケープ)やホーン岬(ケープ)を回る必要がある大型船を指します。
自己資本比率
金融機関の健全性を示す指標で、総資産に対する自己資本の割合です。国際的な銀行規制(バーゼル合意)において、リスクアセットに対する自己資本比率の最低基準が定められています。
資本資産価格モデル
ある個別資産(株式など)に投資家が要求する期待リターンは、その資産のリスクのうち市場全体と連動する部分(システマティックリスク、ベータで測られる)によって決まる、とする理論モデルです。
キャピタルゲイン課税
株式、債券、不動産、コモディティなどの資産(キャピタルアセット)を売却した際に得られる利益(キャピタルゲイン)に対して課される税金です。国によって課税方法や税率は異なります。
カーボンクレジット
温室効果ガス(主にCO2)の排出削減量や吸収量を、認証プロセスを経てクレジット(権利)として発行し、他の主体が購入・取引できるようにしたものです。排出量取引制度やカーボンオフセットに利用されます。
炭素排出量
主に二酸化炭素(CO2)の排出量を指しますが、広義にはメタン(CH4)など他の温室効果ガス(GHG)の排出量も含めて、CO2換算で表したものを指す場合もあります。地球温暖化の主要因とされています。
カーボンフットプリント
個人や組織、製品やサービスのライフサイクル全体(原材料調達から廃棄・リサイクルまで)を通じて排出される温室効果ガス(主にCO2)の総量をCO2換算で示したものです。排出量を見える化する指標です。
炭素強度(炭素原単位)
経済活動やエネルギー消費、製品生産など、特定の活動単位あたりに排出される二酸化炭素(または温室効果ガス)の量を示す指標です。「炭素原単位」とも呼ばれ、排出効率を表します。
カーボンニュートラル
温室効果ガス(GHG)の排出量から、植林などによる吸収・除去量を差し引いた合計を「実質ゼロ」にすることを目指す概念です。地球温暖化対策の国際的な目標となっています。
カーボンオフセット
自らの活動で削減努力を行っても、どうしても排出してしまう温室効果ガス(GHG)の量を、他の場所での排出削減・吸収活動(プロジェクト)によって創出されたクレジットを購入するなどして埋め合わせ(相殺)る考え方や取り組みのことです。
カーボンプライシング
地球温暖化対策として、二酸化炭素(CO2)などの温室効果ガス排出に価格を付け、排出者の行動変容を促す経済的な手法の総称です。炭素税や排出量取引制度(ETS)などが代表的な手法です。
炭素税
二酸化炭素(CO2)の排出量、または化石燃料の炭素含有量に応じて課される税金のことです。カーボンプライシング(炭素の価格付け)の代表的な手法の一つで、排出削減を促すことを目的とします。
運送人
運送契約に基づいて、物品の輸送(海上、航空、陸上など)を引き受ける事業者や個人を指します。インコタームズの多くの規則で、危険や費用の移転に関わる役割を担います。
キャー=マダン公式
オプションの価格評価に関する公式で、特にヨーロピアンオプションの価格を、そのペイオフ関数のフーリエ変換(特性関数)を用いて表現するものです。高速フーリエ変換(FFT)を利用した効率的な計算が可能です。
キャリーバック(繰戻し還付)
会計・税務において、当期に発生した欠損金(赤字)を、前期以前の黒字(所得)と相殺することで、前期以前に納付した税金の還付を受けることができる制度のことです。「繰戻し還付」とも呼ばれます。
キャリーチャージ(保管費用)
コモディティ(商品)などの現物を、ある時点から将来の時点まで保有(キャリー)し続けるためにかかる費用のことです。主に金利、保管料、保険料などから構成され、先物価格形成に影響します。
キャリーフォワード(繰越控除)
会計・税務において、当期に発生した欠損金(赤字)や税額控除などを、翌期以降に繰り越して、将来の利益(所得)や税額から控除することができる制度のことです。「繰越控除」とも呼ばれます。
キャリートレード
低金利の通貨で資金を調達し、その資金を高金利の通貨や他の資産(株式、商品など)に投資することで、金利差(キャリー)や値上がり益を得ようとする取引手法です。為替変動リスクなどが伴います。
キャッシュフロー
特定の期間内における、現金の実際の収入(流入)と支出(流出)の流れのことです。企業の財務健全性や支払い能力を評価する上で、損益計算書の利益とは異なる視点を提供します。
前払い(現金前払い)
貿易取引などの決済条件の一つで、買い手(輸入者)が、商品が出荷される前またはサービスが提供される前に、代金の全額または一部を売り手(輸出者)に支払う条件です。「現金前払い」とも呼ばれます。
現物市場(キャッシュマーケット)
商品や金融資産そのもの(現物)が、比較的短期間での受け渡し(通常は即時〜数営業日以内)を条件として売買される市場のことです。「スポット市場」や「直物市場」とほぼ同義です。
差金決済
先物取引やオプション取引などのデリバティブ取引において、最終決済日に原資産(商品や証券)の現物を受け渡す代わりに、当初の契約価格(または権利行使価格)と最終決済価格との差額を現金で受け渡す決済方法です。
炭素国境調整措置
温室効果ガス排出規制の緩い国からの輸入品に対し、製造過程で排出された炭素量に応じて、実質的に国内製品と同等の炭素価格負担を求める仕組みです。EUが導入を進めており、「炭素国境税」とも呼ばれます。
上限価格 (天井価格)
設定された価格の上限のことです。政府による価格統制や、変動金利の上限設定(キャップ)、テクニカル分析における抵抗線など、様々な文脈で用いられます。
中部大阪商品取引所 (旧)
かつて存在した日本の商品先物取引所の一つです。名古屋と大阪の商品取引所が合併して設立され、主にゴムや石油製品などを扱っていました。現在は大阪取引所(OSE)等に統合されています。
認証排出削減量
京都議定書のクリーン開発メカニズム(CDM)に基づき、先進国が途上国で実施した温室効果ガス排出削減・吸収プロジェクトによって生じた削減量を、国連が認証しクレジットとして発行したものです。「CERs」と複数形で呼ばれることが多いです。
セリウム
原子番号58の元素(Ce)で、ランタノイド(希土類元素)の一つです。希土類の中では最も存在量が多く、研磨剤、自動車排ガス浄化触媒、ガラス添加剤、発火石などに利用されます。
原産地証明書
輸出される貨物が、どの国または地域で生産・製造されたものであるか(=原産地)を証明する公的な書類です。輸入国の関税率適用や貿易統計などに利用されます。
品質証明書
輸出入される商品が、契約で定められた品質基準や仕様を満たしていることを証明する書類です。通常、第三者の検査機関または製造業者自身によって発行されます。
数量証明書
輸出入される貨物の数量(重量、個数、容積など)が正確であることを証明する書類です。通常、船積み時または荷揚げ時に第三者検査機関などによって検量され、発行されます。
運賃込み
インコタームズ規則の一つで、売主が仕向港までの運送契約を手配し運賃を負担しますが、貨物の危険負担は船積港で本船に積み込まれた時点で買主に移転する条件です。海上輸送専用です。
米商品先物取引委員会
アメリカ合衆国における商品先物取引およびスワップ(デリバティブ)市場を監督・規制する独立した連邦政府機関です。市場の公正性・透明性の確保や、市場参加者の保護を目的としています。
加工・流通過程の管理(CoC)基準
製品が原材料から最終製品に至るまでのサプライチェーン全体を通じて、認証された(例: 持続可能な、リサイクルされた)原材料と非認証の原材料が混ざらないように、適切に管理・識別・追跡するための基準や仕組みのことです。
Chain of Custody (CoC) Standards
サプライチェーンを通じた追跡可能性を保証する基準。ASIやRJCで使用され、製品の信頼性と透明性を支える。
チャプター11(連邦破産法第11章)
米国の連邦破産法における手続きの一つで、主に企業が対象となります。裁判所の監督下で事業を継続しながら、債務の整理や事業の再建を目指すことを目的としています。
傭船契約書
船主(船舶所有者)と傭船者(船を借りる者)の間で、船舶の全部または一部のスペースを特定の期間または航海のために貸し出す(傭船)契約、およびその契約書のことです。輸送条件や費用負担などを定めます。
チャートパターン
価格チャート上に現れる特定の形状のことで、過去の経験則から将来の値動きを予測する手がかりとされるものです。ヘッドアンドショルダー、ダブルトップ/ボトム、トライアングルなど様々な種類があります。
シカゴ商品取引所
アメリカ合衆国シカゴにある、世界で最も歴史のある先物・オプション取引所の一つです。特にトウモロコシ、大豆、小麦などの農産物や米国債のデリバティブ取引で知られています。現在はCMEグループ傘下です。
鶏肉
食用のニワトリの肉のことです。豚肉、牛肉と並ぶ主要な食肉であり、世界的に最も消費量の多い食肉の一つです。畜産物としてソフトコモディティに分類されます。
帳合い(ちょうあい)
日本の商慣習で、特定の取引先との間で継続的な取引関係(口座)があり、個々の取引ごとではなく、一定期間(例:月末)にまとめて請求・支払いを行う取引形態、またはその関係性自体を指します。
クロム
原子番号24の元素(Cr)で、硬く光沢のある銀白色の金属です。耐食性や耐熱性に優れ、ステンレス鋼の主要な合金成分や、めっき(クロムめっき)、顔料などに広く利用されます。
運賃保険料込み
インコタームズ規則の一つで、CFR条件に加えて、売主が仕向港までの貨物海上保険を手配し保険料を負担する条件です。危険負担の移転時点はCFR/FOBと同様に船積港の本船積載時です。海上輸送専用です。
輸送費保険料込み
インコタームズ規則の一つで、売主が指定仕向地までの運送費と保険料を負担しますが、危険負担は輸出地の最初の運送人に貨物を引き渡した時点で買主に移転する条件です。あらゆる輸送手段に対応します。
清算
取引が成立(約定)した後、最終的な決済(資金と証券・商品の受け渡し)に向けて、取引内容を確認・照合し、各当事者の債権・債務を確定させるプロセスです。清算機関(Clearinghouse)が中心的な役割を担います。
清算機関
取引所取引(先物、オプションなど)において、売買契約の相手方となり、決済の履行を保証する機関です。個々の取引相手の信用リスク(カウンターパーティリスク)を排除し、市場の安定性を高める役割を担います。
気候リスク開示
企業が、気候変動が自社の事業や財務に与える潜在的なリスク(物理的リスク、移行リスク)や機会、およびそれらに対する戦略や管理体制について、投資家などのステークホルダーに対して情報開示することです。
気候リスク管理
気候変動によって企業や組織にもたらされる潜在的なリスク(物理的リスク、移行リスク)を特定、評価、分析し、それらを低減・回避・移転するための戦略やプロセスを構築・実行することです。
クローズ(引け、ポジション決済)
市場取引において、取引セッションの終了時刻(引け、Closing)を指す場合と、保有しているポジションを反対売買によって解消すること(ポジションクローズ、手仕舞い)を指す場合があります。
決済済ポジション
以前に構築した買い持ち(ロング)または売り持ち(ショート)のポジションに対して、反対売買を行うことで損益を確定させ、解消された状態のポジションのことです。
クローゼット・トラッカーファンド
アクティブ運用ファンドとして高い手数料を徴収しているにもかかわらず、その実態は特定の株価指数(ベンチマーク)に非常に近いポートフォリオ構成・運用を行っている投資信託のことです。「隠れインデックスファンド」とも批判されます。
終値(引け値)
取引所の取引時間終了時点、または特定の取引セッションの最後に成立した取引の価格のことです。「引け値」とも呼ばれます。その日の取引結果を代表する価格として重視されます。
クラスタリング
データセットの中から、互いに似ているデータ点を集めてグループ(クラスター)に分ける手法の総称です。教師なし学習の一種であり、データの構造発見や分類に用いられます。
シカゴ・マーカンタイル取引所
アメリカ合衆国シカゴにある、世界有数のデリバティブ取引所です。金利、株価指数、通貨、畜産物などの先物・オプション取引が活発に行われています。現在はCMEグループの中核取引所です。
CMEグループ
アメリカのシカゴに本拠を置く、世界最大級のデリバティブ取引所グループです。CME、CBOT、NYMEX、COMEXなどの主要取引所を傘下に持ち、多様なデリバティブ商品を扱っています。
二酸化炭素
炭素原子1つと酸素原子2つから成る化学物質(CO₂)です。地球温暖化の最大の原因とされる主要な温室効果ガスであり、化石燃料の燃焼など人間の活動によって大気中の濃度が上昇しています。
コバルト
原子番号27の元素(Co)で、鉄やニッケルに似た性質を持つ遷移金属です。主にリチウムイオン二次電池の正極材料として需要が急増しているほか、超合金、磁石材料、顔料などにも利用されるレアメタルです。
カカオ
カカオ樹の種子(カカオ豆)およびそれを加工した製品のことです。チョコレートやココア飲料の主原料となる嗜好品で、ソフトコモディティに分類されます。
コーヒー
コーヒーノキの種子(コーヒー豆)を焙煎・抽出して作られる飲料、またはその原料となるコーヒー豆自体のことです。世界中で広く愛飲される嗜好品であり、ソフトコモディティとして国際的に取引されています。
認知バイアス
人が物事を認識したり判断したりする際に、これまでの経験や思い込み、直感などによって、論理的・合理的な思考から系統的に歪められてしまう心理的な傾向のことです。投資判断などに影響を与えます。
共和分
個別に見ると非定常(トレンドを持つなど)な時系列データ同士が、長期的に安定した(定常的な)関係にある状態を指す統計的な性質です。ペアトレードなどの分析に応用されます。
原料炭
主に製鉄プロセス(高炉法)において、鉄鉱石を還元するためのコークス製造に使用される石炭のことです。「冶金用炭」とも呼ばれます。発電等に用いられる一般炭(燃料炭)とは区別されます。
カラー
オプション戦略の一つで、原資産(株式、コモディティ等)の保有と同時に、その資産に対するプットオプションを買い、コールオプションを売る取引を組み合わせる戦略です。価格下落リスクを限定しつつ、プレミアムコストを抑制します。
商業ヘッジャー
生産者、消費者、加工業者、商社など、本業の事業活動から生じる価格変動リスクを回避・軽減するために、先物やオプションなどのデリバティブ市場でヘッジ取引を行う市場参加者のことです。投機家とは区別されます。
商業送り状
輸出者が輸入者宛てに発行する、売買契約の履行内容を示す明細書兼請求書です。商品の品名、数量、価格、インコタームズ条件などが記載され、輸出入通関や代金決済に不可欠な書類です。
口銭取引(コミッションビジネス)
商社などが、自身では在庫リスクや価格変動リスクを負わず、買い手または売り手の代理(または仲介)として取引を成立させ、手数料(口銭、コミッション)を得る取引形態のことです。
コモディティ(商品)
市場で取引される、標準化・規格化された産品や原材料のことです。エネルギー、金属、農産物などが代表例で、品質による差別化が少なく、価格は主に需給によって決まります。
コモディティ・ベーシススワップ
コモディティ(商品)の異なる価格間の差(ベーシス)の変動リスクを管理・交換するために用いられるスワップ契約です。地域間、品質間、期間などの価格差が対象となります。
商品取引所
商品取引所とは、原油・金属・農産物などの実物資産を対象とした先物・オプション取引を行う取引市場のことです。価格は標準化された契約条件のもとで公開され、多くの参加者によって形成されます。
商品先渡契約
将来の特定の期日に、特定のコモディティ(商品)を、現時点で合意した価格(先渡価格)で売買することを約束する相対取引(OTC)の契約です。価格変動リスクのヘッジなどに利用されます。
商品先物
特定のコモディティ(商品:エネルギー、金属、農産物など)を、将来の特定の期日に、あらかじめ定められた価格で売買することを約束する、取引所に上場された標準化された契約です。
コモディティインデックス(商品指数)
複数のコモディティ(商品:エネルギー、金属、農産物など)の価格動向を総合的に示すために、特定のルールに基づいて算出・公表される指数です。商品市場全体の動きを測る指標や投資対象となります。
コモディティ・プール
複数の投資家から資金を集め、その資金を合わせて商品先物、オプション、スワップなどのコモディティ関連デリバティブに投資・運用する集団投資スキーム(ファンド)のことです。
コモディティスワップ
特定のコモディティ(商品)の価格変動に基づいてキャッシュフローを交換するスワップ契約です。変動価格と固定価格を交換する形式が一般的です。商品の価格変動リスクを管理するために利用されます。
コモン・キャリア(公共輸送機関)
不特定多数の荷主に対して、差別なく公平に、公示された料金で輸送サービスを提供する義務を負う輸送事業者のことです。パイプライン、鉄道、一部の海運・航空などが該当する場合があり、規制下に置かれます。
受渡完了
売買契約や輸送契約において、商品の物理的な引き渡し、またはそれに伴う所有権や危険負担の移転が、契約条件に従って完了した状態のことです。決済プロセスの起点となります。
コンプライアンス / 規制報告システム
規制当局への取引報告やコンプライアンス遵守を支援するシステム。
コンプライアンス・規制報告システム
金融機関やエネルギー取引企業などが、各国の規制当局が要求する様々な取引報告やリスク報告、コンプライアンス関連情報を、効率的かつ正確に作成・提出・管理するためのITシステムです。
合成価格 (複合価格)
複数の市場やデータソースからの価格情報を組み合わせて算出される価格、または複数の構成要素から成る商品の合成的な価格のことです。市場全体の動向把握や、複雑な商品の評価に用いられます。
強制受渡契約
先物契約において、満期を迎えた際に、差金決済ではなく、全ての未決済建玉が必ず現物商品の受け渡しによって決済されることが義務付けられている契約のことです。
集中リスク
投資や融資、取引などが特定の対象(銘柄、業種、国、取引相手など)に過度に集中しているために、その対象に予期せぬ事態が発生した場合に大きな損失を被る可能性が高まるリスクのことです。
コンテナ
貨物を効率的かつ安全に輸送するために規格化された、金属製の頑丈な箱のことです。海上、陸上(鉄道、トラック)、航空(種類は異なる)を組み合わせた複合輸送を可能にします。
コンテナ輸送
貨物を国際規格のコンテナに詰めて、船舶、鉄道、トラックなどを組み合わせて輸送する方式です。現代の国際物流の主流であり、インコタームズ選択にも影響を与えます。
コンタンゴ
先物価格が現物価格より高い状態
予備費
予算やプロジェクト計画などにおいて、予期せぬ出来事(コスト超過、事故、災害など)が発生した場合に備えて、あらかじめ確保しておく資金枠や予算項目のことです。
条件付注文
特定の条件(例:別の注文の約定、特定価格への到達)が満たされた場合にのみ、自動的に発動または有効になる注文のことです。OCO注文やIFD注文などが含まれます。
継続決議
主に英国のインベストメント・トラスト(投資信託会社)などで、定款に基づき、定期的に株主がその会社の存続(運用継続)を承認するかどうかを問う決議のことです。
限月(げんげつ)
先物取引やオプション取引において、その契約の満期(最終決済や現物受渡)が行われる月のことです。取引所によって取引可能な限月が定められています。「受渡月」とも呼ばれます。
契約満期月
先物やオプションなどのデリバティブ契約において、その契約が満了し、最終的な決済や権利行使が行われる月のことです。限月(Contract/Delivery Month)とほぼ同義で用いられます。
コントラクトグレード
コントラクトグレードは、取引所が定める先物契約において、受け渡し可能な商品の品質、種類、仕様などを規定したものです。
限月管理
先物取引やオプション取引において、保有しているポジションの限月(契約満期月)を管理し、必要に応じて期近の限月から期先の限月へポジションを乗り換える(ロールオーバー)などの操作を行うことです。
約定通知書(取引報告書)
証券会社や商品取引員などが、顧客の注文に基づいて執行した取引(約定)の内容(銘柄、数量、価格、手数料など)を、顧客に通知するために発行する正式な書類です。「取引報告書」とも呼ばれます。
契約価格
売買契約やサービス契約などにおいて、当事者間で合意された商品やサービスの価格のことです。契約書に明記され、支払い義務の基礎となります。約定価格とほぼ同義で使われることもあります。
差金決済取引
差額のみの決済で取引できる金融派生商品
契約サイズ
1つのオプション契約が対象とする原資産の量や単位を示すものです。「取引単位」や「乗数(Multiplier)」とも呼ばれます。損益計算や必要証拠金の算出に不可欠な要素です。
契約条件
契約書に含まれる、当事者間の権利、義務、取引の詳細などを具体的に定めた個々の条項や規定のことです。価格、数量、品質、納期、支払条件、保証、責任制限などが含まれます。
統制フレームワーク
組織が目標を達成し、リスクを管理し、法令等を遵守するために整備・運用する内部統制の全体的な仕組みや枠組みのことです。COSOフレームワークなどが代表例です。
便宜収益
コモディティ(商品)の現物を保有することによって得られる、在庫不足時の生産継続や機会損失回避といった目に見えない便益のことです。先物価格形成に影響を与えます。
コンベクシティ
債券価格の金利変動に対する感応度(デュレーション)が、金利水準の変化によってどの程度変化するかを示す指標です。債券価格と利回りの間の非線形な(凸状の)関係を表します。
協調買付
複数の買い手(企業、政府機関など)が、価格交渉力を高めたり、市場への影響を管理したりする目的で、事前に協議・連携して共同で、あるいは歩調を合わせて商品や資産を買い付けることです。
協調売却
複数の売り手(企業、政府、産油国など)が、価格の安定化や市場への影響緩和などを目的として、事前に協議・連携して共同で、あるいは歩調を合わせて商品や資産を売却することです。
銅
原子番号29の元素(Cu)で、赤みがかった光沢を持つ金属です。電気伝導性、熱伝導性、加工性、耐食性に優れており、電線、電子部品、配管、建材、合金(黄銅、青銅)など極めて広範な分野で利用されるベースメタルです。
カッパーマーク
銅(Copper)のバリューチェーンにおいて、責任ある生産慣行を推進し、国連の持続可能な開発目標(SDGs)への貢献を示すための保証フレームワーク(認証制度)です。
トウモロコシ
イネ科の一年草で、世界三大穀物の一つです。飼料、食用(コーンスターチ等)、工業用(バイオエタノール等)と幅広い用途があり、国際的に大量に取引されるソフトコモディティです。
コーポレートガバナンス
企業経営を監視・規律し、不正行為の防止や、株主をはじめとするステークホルダー(利害関係者)の利益を考慮した、公正で効率的な経営を実現するための仕組みや体制のことです。「企業統治」と訳されます。
法人税
会社の所得(利益)に対して、国や地方自治体が課す税金です。会社の収益性や税引後利益、そして投資判断などに直接的な影響を与えます。税率は国や地域によって異なります。
相関
二つの異なる変数(例: 資産価格、経済指標)間の直線的な関連性の強さや方向を示す統計的な尺度です。相関係数(通常-1から+1の値)で表され、ポートフォリオ分散などに利用されます。
COSO ERMフレームワーク
米国のトレッドウェイ委員会支援組織委員会(COSO)が公表している、全社的リスクマネジメント(ERM)のためのフレームワークです。組織目標達成のためにリスクを統合的に管理する考え方や構成要素を示します。
コストカーブ
経済学や産業分析において、生産量と生産コストの関係を示すグラフ上の曲線の総称です。平均費用曲線や限界費用曲線などがあり、企業の生産決定や市場の供給構造分析に用いられます。
コストレスカラー
オプション戦略の一つで、プット購入による下落ヘッジのコストを、コール売却によるプレミアム収入で相殺し、組成コストをゼロ(またはほぼゼロ)にするものです。価格変動を一定範囲に限定します。
コストプラス契約(実費精算契約)
請負契約などにおいて、契約金額を事前に確定せず、実際にかかったコスト(実費)に、あらかじめ定めた報酬(利益、フィー)を上乗せして支払額を決定する契約方式です。
綿花(コットン)
アオイ科ワタ属の植物から採取される種子毛(繊維)のことです。天然繊維の代表であり、衣料品(Tシャツ、ジーンズ等)を中心にタオルや寝具など幅広い用途に利用されるソフトコモディティです。
綿実
綿(コットン)の種子のことです。綿繊維を採取した後の副産物ですが、搾油して綿実油(食用油)としたり、搾り粕を綿実粕(飼料や肥料)として利用したりします。
カウンターパーティーリスク
カウンターパーティーリスクとは、金融取引において、取引相手(カウンターパーティー)が契約上の義務を履行できなくなる可能性のことです。信用リスクの一種です。
カントリーリスクスコア
国ごとの政治・経済リスクを数値化した指標
コベナンツブリーチ
融資契約などに含まれる財務制限条項(コベナンツ)に定められた条件(例: 一定の財務比率を維持する)を、借入人である企業などが満たせなくなることです。契約違反となり、融資条件の変更や期限の利益喪失などに繋がる可能性があります。
コベナンツ
借入契約などで企業に対し、財務指標や行動に制約を設ける条項。違反時は契約解除や返済義務が生じる。
カバレッジ(補償範囲)
保険契約やヘッジ取引などが、どのような種類のリスクや損失事象を、どの程度の範囲(金額、期間、条件)まで保護・補償(カバー)するか、その範囲や度合いを示す言葉です。
カバードコール
保有している原資産(株式、コモディティ等)に対して、その資産を対象とするコールオプションを売る戦略です。オプションプレミアム収入を得ることで、リターン向上や下値保護を狙いますが、価格上昇時の利益は限定されます。
輸送費込み
インコタームズ規則の一つで、売主が指定仕向地までの主たる運送契約を手配し運賃を負担しますが、危険負担は輸出地の最初の運送人に貨物を引き渡した時点で買主に移転する条件です。あらゆる輸送手段に対応します。
クラッキングスプレッド
クラッキングスプレッドとは、原油を精製して得られる生成品(ガソリン、ディーゼルなど)の価格と原油価格との差を表す指標です。石油精製業者にとっての収益性を示すもので、生成品の販売価格から原油仕入れ価格を差し引いたスプレッドによって、マージンや市場の需給バランスを分析します。代表的な例として、3:2:1スプレッド(3バレルの原油から2バレルのガソリンと1バレルのディーゼルを得る前提)があります。
クレジット・デフォルト・スワップ
特定の企業や国などが発行する債券などの参照組織について、信用リスク(デフォルト=債務不履行など)を対象としたデリバティブ(クレジットデリバティブ)の一種です。信用リスクの移転(ヘッジ)や投機に用いられます。
融資枠(クレジットファシリティ)
銀行などの金融機関が、企業に対して設定する融資の限度額または融資制度全体のことです。コミットメントラインのように法的な融資約束を伴うものと、そうでないものがあります。
クレジットライン(与信枠)
銀行などの金融機関が、顧客(企業や個人)に対して設定する融資や信用の供与が可能な上限額のことです。「与信枠」とも呼ばれます。この枠内で借入やカード利用などができます。
クレジットノート
請求金額の減額修正や、返金・債務の承認を相手方に通知するために発行される伝票・書類です。「貸方票」とも呼ばれ、返品、値引き、請求誤りの訂正などに用いられます。
信用格付け
企業や政府などが発行する債券などの債務や、発行体そのものの、債務支払い能力(信用力)に関する評価を、簡潔な記号(例: AAA, Baa3, BBB-)で示したものです。格付け機関が付与します。
信用リスク
Credit Riskとは、取引相手が契約どおりにお金を払えなくなるリスクのことです。たとえば、商品を売ったのに代金が支払われなかったり、借金の返済が滞ったりするようなケースです。企業、個人、国など、あらゆる相手との取引に付きまとう基本的なリスクです。
信用リスク管理システム
金融機関や企業が、取引相手(カウンターパーティ)の信用リスクを評価し、与信判断、エクスポージャー管理、リスク量の計測、報告などを行うための一連のプロセスを支援するITシステムです。
クレジット・スプレッド
信用リスクが異なる二つの債券(通常は、信用リスクがゼロと見なされる国債と、企業が発行する社債)の利回りの差のことです。発行体の信用リスクに対する市場の上乗せ金利(プレミアム)を示します。
作物年度(穀物年度)
特定の農作物について、その収穫時期を基点として設定される1年間の期間のことです。需給統計や市場分析において、生産量、消費量、在庫量などを集計・比較するための標準的な年度区分として用いられます。
クロスカレンシースワップ
異なる通貨建てのキャッシュフロー(元本と金利)を交換するスワップ契約です。為替リスクと金利リスクを同時に管理する目的で利用されます。契約開始時と終了時に元本交換を伴うことが多いです。
クロスヘッジ
ヘッジ対象の資産と完全に同一ではないものの、価格変動が類似している別の資産やデリバティブを用いてヘッジを行う手法です。適切なヘッジ手段がない場合に利用されますが、ベーシスリスクが残ります。
クロス取引
証券会社などの仲介業者が、同一銘柄に対する同一価格・同一数量の売り注文と買い注文を、顧客から同時に受け付け、取引所の立会外市場などで付け合わせて成立させる取引のことです。「クロッシング」とも呼ばれます。
クラウドファンディング
主にインターネットを通じて、不特定多数の人々(群衆=Crowd)から、比較的少額の資金を調達(Funding)する仕組みのことです。新しい事業、商品開発、社会貢献活動などの資金調達手段として利用されます。
CRU(旧Commodities Research Unit)
鉱業、金属、肥料などの一次産品市場に関するビジネスインテリジェンス、市場分析、価格評価、コンサルティングを提供する独立系企業です。同社が提供する価格指標や分析レポートは業界で広く参照されます。
原油
地下から採掘されたままの、精製されていない状態の石油のことです。ガソリン、灯油、軽油、重油などの石油製品や、石油化学製品の主要な原料となり、世界で最も重要なエネルギー資源の一つです。
シーアールユー
金属資源の価格と需給見通しを提供する調査会社
商品投資顧問業者
顧客の資産を、主にコモディティ(商品)先物やオプション、外国為替(FX)などのデリバティブ市場で運用する専門の投資顧問業者または個人です。多くはシステム運用やトレンドフォロー戦略を用います。
C-TPAT(テロ行為防止のための税関産業界提携プログラム)
米国税関・国境警備局(CBP)による、輸入貨物のセキュリティ強化を目的とした官民パートナーシッププログラムです。認証された企業には、通関手続きでの優遇措置が与えられます。
CTRM(コモディティ取引・リスク管理システム)
コモディティの物理取引およびデリバティブ取引の約定入力、ポジション管理、市場・信用リスク評価、ロジスティクス(在庫・輸送管理)、決済、会計連携などを一元的に管理・支援する専門システム。
通貨
特定の国や地域で、商品やサービスの対価として、また価値の保存や尺度の単位として流通・使用されるお金(貨幣)のことです。円、ドル、ユーロなどが代表例です。
為替建値
取引価格が表示・決済される通貨の種類を指定すること
建値通貨(通貨建値)
国際取引などの契約において、取引価格を表示し、通常はその通貨で決済を行うと定められた通貨のことです。米ドル建て、円建て、ユーロ建てなどがあり、為替リスクに影響します。
為替ヘッジ
将来の為替レート変動によって、外貨建て資産の価値が目減りしたり、外貨建て取引の円貨額が不利になったりするリスク(為替リスク)を回避・軽減するために行う取引のことです。
通貨ペア
外国為替(FX)市場で取引される際の、二つの異なる通貨の組み合わせのことです。一方の通貨(基軸通貨)を売って、もう一方の通貨(決済通貨)を買う(またはその逆)際の交換レートが示されます。
為替リスク
外国為替レートの変動によって、保有している外貨建て資産の価値や、外貨建て取引の自国通貨換算額が変動(通常は不利な方向に)する可能性(リスク)のことです。「為替変動リスク」とも呼ばれます。
通貨スワップ
異なる通貨建てのキャッシュフローを交換するスワップ契約の総称です。主に金利部分のみを交換する場合と、元本交換を伴う場合があります。クロスカレンシースワップは元本交換を伴う通貨スワップの代表例です。
経常収支
一国が海外との間で行った、モノやサービスの貿易、投資による利子・配当の受け払い、政府間の援助などの経済取引を記録した国際収支統計の一部です。国の対外的な収支状況を示します。
カーブ
金融市場や商品市場において、価格、利回り、ボラティリティなどの変数を、時間軸(満期、期間)や他の変数(権利行使価格)との関係でグラフ上にプロットした線のことです。イールドカーブやフォワードカーブが代表例です。
カストディアン
投資家に代わって有価証券(株式、債券など)やその他の資産を安全に保管・管理する金融機関です。資産の保管に加え、配当・利息の受領、議決権行使、決済代行などのサービスも提供します。
対顧客価格(小売価格)
企業や小売業者が、最終的な顧客(消費者や利用企業)に対して商品やサービスを販売する際に設定する価格のことです。一般的には「小売価格」や「販売価格」と同義で用いられます。
個別契約(カスタマイズ契約)
標準的な定型契約(Standard Contract)とは異なり、特定の取引や当事者の個別のニーズ、特殊な事情に合わせて、契約条件が個別に設計・交渉された契約のことです。
税関
国境を越えて移動する貨物や旅客、輸送手段などを管理し、関税やその他の税金を徴収し、輸出入に関連する法令(密輸、禁制品、検疫など)を執行する政府機関のことです。
通関業者
輸出入を行おうとする者の依頼に基づき、税関に対する輸出入申告、各種手続き、関税・消費税の納付などを代理・代行する専門業者です。通関業務に関する国家資格(通関士)が必要です。
関税
輸入品に対して、その価格や数量を基準に、輸入国の政府(税関)が課す税金です。国内産業の保護や財政収入確保などを目的としており、貿易コストの一部となります。
景気敏感株(シクリカル株)
景気の変動によって業績や株価が大きく影響を受ける(景気に敏感に連動する)傾向のある企業の株式のことです。素材、化学、鉄鋼、機械、不動産などの業種が含まれることが多いです。