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米国銀行協会(ABA)
アメリカ合衆国の銀行業界を代表する業界団体です。政策提言、情報提供、教育・研修、各種標準化(ABAルーティングナンバー等)などを通じて、銀行業界の発展に貢献しています。
引受(アクセプタンス)
契約や取引において、提示された申込み(オファー)や条件に対して同意し、それを受け入れる意思表示のことです。また、特に為替手形においては、支払人(名宛人)が手形上の支払いを約束する行為を指します。
引受信用状
信用状(L/C)取引の一種で、輸出者が提示した期限付き為替手形を、指定された銀行(通常は発行銀行または確認銀行)が「引き受ける」ことで、手形期日に支払いを確約するタイプの信用状です。
アカウントカーブ
アカウントカーブとは、取引や投資の成績を時系列でグラフ化したもので、累積の利益や損失の推移を示します。戦略やポートフォリオのパフォーマンスを一目で把握するために使われます。
買掛金(A/P)
商品やサービスの掛け取引(後払い)において、買い手が売り手に対して負っている未払いの代金債務のことです。貸借対照表の流動負債に計上される勘定科目です。
未収債権
企業が商品やサービスを提供した対価として、顧客から将来受け取る権利のある金銭。貸借対照表上の資産として計上される。売掛金(Trade Receivables)が代表的。略称はA/R。資産として計上され、将来的に現金化されることが期待されますが、管理が不十分だと貸倒れリスクが生じるため、信用管理や回収管理が重要になります。
ASEAN中国自由貿易協定(ACFTA)
東南アジア諸国連合(ASEAN)加盟10カ国と中華人民共和国との間で締結された自由貿易協定(FTA)です。物品貿易の関税撤廃・削減などを中心に、サービス貿易、投資なども対象としています。
ACL(搭載許容貨物量)
航空輸送において、特定の航空機が特定の路線や条件下で搭載(離陸)することが許容される最大の貨物重量または容積のことです。航空機の性能、燃料搭載量、天候、空港条件などで決まります。
アクティブ注文
Active Orderとは、現在の市場価格で即座に執行されるか、直近の価格に近いためにすぐ執行される可能性が高い注文のことです。主に成行注文や価格が現状と近い指値注文が該当します。
アクティブリスク
Active Riskとは、ポートフォリオがベンチマークからどれだけ乖離しているかを示すリスク指標です。アクティブ運用でのみ発生するリスクで、追随しないことで生まれる変動幅を測定します。
追加運賃
基本的な輸送運賃に加えて、特定のサービス、条件、あるいは費用の変動などを理由に追加で課される運賃や料金のことです。割増料(サーチャージ)などが含まれます。
追加保険料(A/P)
保険契約において、契約期間中にリスクの実態が変化した場合や、補償内容を追加・変更した場合などに、当初の保険料に加えて追加で支払う必要が生じる保険料のことです。
管理価格
Administered Priceとは、市場の自由な需給ではなく、政府や企業などの主体によって設定される価格のことです。統制価格や公定価格と訳されることもあります。
前渡し金(前払い金、アドバンス)
契約に基づいて将来提供される商品やサービス、あるいは経費の支払いなどのために、事前に(前もって)支払われる金銭のことです。「前払い金」や「前渡金」、「手付金」などがこれに該当します。
通知銀行
信用状(L/C)取引において、信用状発行銀行からの依頼に基づき、その信用状の内容を輸出者(受益者)に通知する役割を担う銀行のことです。通常、輸出者の取引銀行が指名されます。
認定事業者(AEO)制度
国際物流におけるセキュリティ確保と円滑化の両立を図るため、貨物のセキュリティ管理と法令遵守体制が整備された事業者を税関が認定し、税関手続きの緩和・簡素化措置を提供する制度です。
出港前報告制度(AFR)
日本に入港する船舶に積載される海上コンテナ貨物について、原則として船積港の出港24時間前までに、船会社やNVOCCが詳細な貨物情報を電子的に日本税関へ報告することを義務付ける制度です。
ASEAN自由貿易地域(AFTA)
東南アジア諸国連合(ASEAN)加盟国間の貿易自由化を目的とした協定および経済圏のことです。共通効果特恵関税(CEPT)スキームを通じて、域内関税の撤廃・削減を進めてきました。
代理店契約
一方の当事者(本人、Principal)が、もう一方の当事者(代理人、Agent)に対して、本人のために特定の業務(例: 商品販売、契約交渉)を行う権限を授与し、代理人がその業務を行うことを合意する契約です。
アグリゲーション
Aggregationとは、複数のデータや情報、契約、ポジションなどをひとまとめにする操作や概念のことです。取引やリスクを統合的に把握するために使われます。
協定税率
二国間または多国間の経済連携協定(EPA)や自由貿易協定(FTA)などに基づいて、特定の国からの輸入品に対して適用される、一般の関税率(国定税率やWTO譲許税率)よりも低い、あるいは無税となる特別な関税率のことです。
農産物
Agricultural Commoditiesとは、穀物、油糧種子、畜産品など、農業を起源とする一次産品のことです。世界の需給や気候、政策に強く影響される商品群で、先物取引や現物取引の対象となります。
欧州代替投資ファンド運用者指令
欧州連合(EU)におけるヘッジファンドやプライベートエクイティなど代替投資ファンド(AIF)の運用者(AIFM)に対する規制・監督指令です。投資家保護やシステミックリスク管理を目的として導入されました。「AIFM指令」とも呼ばれます。
航空貨物フォワーダー(混載業者)
航空機を利用した国際貨物輸送において、荷主(輸出入者)の依頼に基づき、航空会社からのスペース仕入れ、集荷、通関、書類作成、配送などの輸送関連業務を代行・取り扱う事業者です。
航空運送状
航空貨物輸送において、航空会社(運送人)が発行する貨物の受領証であり、運送契約の証拠となる書類です。船荷証券(B/L)とは異なり、有価証券ではありません。
アライアンス(提携、同盟)
複数の企業や組織が、共通の目的(市場での競争力強化、コスト削減、リスク分散、新技術開発など)を達成するために、協力関係を結ぶこと、またはその協力関係にあるグループのことです。
オールイン(諸費用込み)
運賃や価格の見積もりにおいて、基本的な料金だけでなく、燃料サーチャージや各種手数料など、通常発生しうる全ての付帯費用を含んだ総額を示す価格表示方法のことです。
割当数量
複数の顧客や勘定からの注文をまとめて執行(アグリゲーション)した後、約定した総数量を、事前に定めたルールに従って各顧客や勘定に配分する際の、個々に割り当てられた数量のことです。
(排出枠)価格
排出量取引制度(ETS)において、企業などが排出を許可される温室効果ガス排出量の上限(アロワンス、排出枠)が市場で取引される際の価格のことです。炭素価格の一つです。
オールリスク(全危険担保)
主に貨物海上保険において、保険証券に免責(補償対象外)として明記されている危険以外の、輸送中に発生しうるあらゆる偶然の事故による損害を補償(担保)する保険条件のことです。
オールウォーター(全水路輸送)
国際貨物輸送において、出発地から最終目的地まで、陸上輸送(トラック、鉄道)などを介さずに、全て船舶(海上または内陸水路)のみを利用して輸送する方式のことです。
アルファ
アルファとは、投資のパフォーマンスを評価する指標の一つで、市場全体の動き(ベンチマーク)と比較して、ファンドマネージャーの運用によってどれだけ超過収益が得られたかを示すものです。
代替的紛争解決
裁判(訴訟)以外の方法で、当事者間の紛争を解決するための手続きの総称です。仲裁(Arbitration)、調停(Mediation)、あっせんなどが含まれます。「ADR」と略されます。
オルタナティブ投資
伝統的な投資対象(上場株式、債券)以外の新しい投資対象や投資手法の総称です。ヘッジファンド、プライベートエクイティ、不動産、コモディティ、近年ではESG投資やインパクト投資なども含まれます。
アルミニウム
アルミニウム (Aluminium / Aluminum) は、原子番号13、元素記号Alで表される金属元素です。軽量で耐食性に優れ、加工しやすいため、建築、輸送機器、包装材など幅広い分野で利用される重要な非鉄金属です。
アメンドメント(契約修正)
既に成立している契約書や法的文書、あるいは規則などの内容の一部を、当事者間の合意や正式な手続きによって変更・修正すること、またはその修正箇所や修正を記載した文書自体を指します。
アメリカンオプション
アメリカンオプションは、満期日までのいつでも権利行使ができるオプション契約です。柔軟な運用が可能で、タイミングの選択肢が広がります。
マネーロンダリング対策
犯罪等で得た不正資金を、正当な資金に見せかけるマネー・ローンダリング(資金洗浄)を防止するための取り組みです。法律、規制、および金融機関などが実施する顧客管理や取引監視といった手続きの総称を指します。金融システムの健全性維持や、犯罪・テロ資金供与の防止を目的としています。
償却
償却とは、固定資産の価値が時の経過や使用によって減少していく分を費用として計上する会計処理のことです。無形固定資産の場合は「償却」、有形固定資産の場合は「減価償却」と呼び分けることがあります。
保険金額
保険契約において、保険事故(損害)が発生した場合に、保険会社が支払う保険金の最高限度額として、契約時に定められる金額のことです。保険価額を基に設定されることが多いです。
AMS(自動通関システム)
米国税関・国境警備局(CBP)が運用する、米国向け海上・航空貨物の情報を、入港・到着前に電子的に事前報告することを義務付けるシステムの総称です。テロ対策等を目的としています。
動物検疫
家畜伝染病などの病原体が、動物や畜産物の輸出入・移動によって国内に侵入したり、国外へ蔓延したりすることを防ぐために、国境や国内で実施される検査、隔離、消毒などの防疫措置のことです。
年間契約
商品の供給やサービスの提供などに関して、契約期間を1年間として締結される契約のことです。価格や数量などの条件が1年間固定される、あるいは見直しの基準が定められていることが多いです。
アノマリー
効率的市場仮説などの標準的な金融・経済理論では合理的に説明することが難しい、市場において観測される経験則的な価格変動パターンや収益性の偏り。「1月効果」や「小型株効果」「週末効果」などが知られている。
アンチモン
アンチモン (Antimony) は、原子番号51、元素記号Sbで表される半金属元素です。銀白色で脆い性質を持ち、主に他の金属との合金や化合物の形で、難燃剤、蓄電池、軸受合金などに利用されます。
米国石油協会
米国の石油・天然ガス業界における最大の業界団体です。技術標準の策定や統計データ(API在庫統計など)の公表、政策提言などを行い、業界に大きな影響力を持っています。
依頼人(申請者)
特定の手続きやサービス、許可、融資などを申し込む(申請・依頼する)側の当事者のことです。信用状(L/C)取引における輸入者(開設依頼人)などが典型例です。
申込書(申請書)
特定のサービス、許可、権利、地位などを得るために、個人や組織が、提供主体(企業、学校、政府機関など)に対して提出する正式な申し込みや申請の意思表示、またはそのための書類(様式)のことです。
買取依頼書(信用状)
信用状(L/C)に基づき輸出代金を回収する際に、輸出者が船積書類とともに買取銀行(または通知銀行)に提出し、為替手形や書類の買い取り(または取り立て)を依頼するための書類です。
価値上昇
保有している資産(株式、不動産、通貨など)の市場価値が、時間の経過や市場環境の変化によって購入時よりも増加することです。減価(Depreciation)の対義語となります。
アデン湾海賊割増料(APS)
アデン湾やソマリア沖など、海賊行為のリスクが高い危険海域を航行する船舶に対して、船会社などが追加で課す割増運賃(サーチャージ)のことです。保険料や警備費用の上昇を転嫁します。
アービトラージ
異なる市場間の価格差を利用して利益を得る取引戦略
仲裁条項
契約に関して将来紛争が生じた場合に、裁判所の訴訟ではなく、仲裁機関などの第三者(仲裁人)による仲裁手続きによって最終的な解決を図ることを、当事者間であらかじめ合意しておく契約条項のことです。
アーガス・メディア
石油、天然ガス、石炭などの価格情報を提供する主要情報会社
貨物到着案内
貨物が仕向地の港や空港に到着した(または到着予定である)ことを、船会社や航空会社が荷受人または着荷通知先に通知する書類です。「A/N」と略されます。
ヒ素
ヒ素 (Arsenic) は、原子番号33、元素記号Asで表される半金属元素です。灰色(金属ヒ素)、黄色、黒色の同素体が存在します。古くから毒物として知られていますが、現代では主に化合物半導体の材料として、また合金添加剤などに利用されています。
AS ARRANGED(取り決め通り)
主に船荷証券(B/L)などの運送書類において、運賃の支払い条件を示す欄に記載されることがある文言で、「(運賃については)別途取り決め済みである」ことを意味します。具体的な運賃額は記載されません。
東南アジア諸国連合(ASEAN)
東南アジア10カ国から成る地域協力機構です。経済統合(AFTA, AEC)を進めるとともに、政治・安全保障、社会・文化など幅広い分野での協力を行っています。
アジアンオプション
アジアンオプションは、一定期間の平均価格を基に損益が決まるオプションです。価格の一時的な変動の影響を抑える目的で使われます。
アスク価格(売値)
市場において、売り手が特定の金融商品やコモディティを売ってもよいと提示している最も低い価格のことです。「売値」や「オファー価格」とも呼ばれます。買い手が提示するビッド価格(買値)と対になります。
アドバンスドシッピングノーティス
Advanced Shipping Notice(ASN)とは、出荷元が受取先に対して事前に送る出荷予定情報の通知です。納品内容や到着予定日時などが記載されており、物流・倉庫での準備に活用されます。
分析証明書
商品(特に金属や鉱物など)の成分、品質、純度などを専門の分析機関が分析・検査し、その結果を証明する書類です。品質保証や価格決定の根拠となります。
アセット
経済的な価値を持ち、将来的に収益や便益を生み出すと期待される、企業や個人が所有または支配している資源のことです。現金、預金、有価証券、不動産、機械設備などが含まれます。
アセットアロケーション
投資ポートフォリオを構築する際に、期待されるリターン、リスク許容度、投資期間などを考慮して、投資資金を株式、債券、不動産、コモディティなど、異なる特性(リスク・リターン特性)を持つ複数の資産クラス(種類)にどのように配分するかを決定するプロセス。資産配分戦略。
資産クラス
投資対象となる資産を、その性質や値動きの特性が類似するグループに分類したものです。株式、債券、不動産、コモディティなどが代表例で、分散投資の考え方の基礎となります。
資産運用会社
顧客(年金基金、保険会社、個人投資家など)から資金を預かり、株式、債券、コモディティ、不動産などの様々な資産に投資・運用することを専門に行う会社です。投資顧問会社や投資信託会社が含まれます。
ATAカルネ(通関手帳)
展示会への出品物、商品見本、職業用具などを、一時的に外国へ持ち込み、使用後に再輸出(または再輸入)する際に、各国の税関手続きを簡素化し、関税等の免税扱いを可能にする国際的な通関書類(通関手帳)です。
平均総費用
企業の総費用(固定費と変動費の合計)を、総生産量で割った値のことです。製品1単位を生産するのに平均していくらかかるかを示す指標で、価格設定や生産効率の分析に用いられます。
平均総費用
総費用を生産量で割った、生産物1単位あたりの平均費用
アット・ザ・マネー
At the Money(アット・ザ・マネー)とは、オプションの権利行使価格が原資産の現在価格とほぼ同じ状態を指します。コールオプションでもプットオプションでも、ちょうど損益がゼロに近い位置にある状態です。
オーストラリア証券取引所
オーストラリアの主要な証券取引所です。シドニーに拠点を置き、株式、デリバティブ(先物・オプション)、債券など多様な金融商品を扱っています。「ASX」の略称で呼ばれます。
授権株式数
会社が定款(会社の基本規則)に基づいて発行することが認められている株式の最大数のことです。実際に発行済みの株式数(発行済株式総数)とは異なります。
自己相関
時系列データにおいて、ある時点のデータとその過去(または未来)のデータとの間の相関関係のことです。「系列相関」とも呼ばれます。データの時間的な依存構造を分析するために用いられます。
ナンピン買い
保有している資産の価格が下落した際に、さらに買い増しを行うことで、平均取得単価を引き下げる投資手法のことです。価格が反発すれば利益が出やすくなりますが、下落が続くと損失が拡大するリスクも伴います。
回避された排出量
ある製品やサービスの導入・利用によって、もしそれがなかった場合に比べて、社会全体の温室効果ガス排出量が削減または回避された量のことです。ライフサイクル全体での貢献度評価に用いられます。
バシュリエモデル
20世紀初頭にルイ・バシュリエが提唱した、株価変動を正規分布(算術ブラウン運動)に従うと仮定するモデルです。オプション価格理論の先駆けとなりましたが、株価が負になる可能性を許容するなどの問題点があります。
バックテスト
過去のデータに基づいて取引戦略の有効性を検証する手法。
バックワーデーション
将来の価格が現在より低い状態
燃料油価格調整金(BAF)
海上運賃の割増料(サーチャージ)の一種で、船舶燃料(バンカーオイル)の価格変動を運賃に反映させるための調整金のことです。「燃料割増料」や「燃料調整費」とも呼ばれます。
携帯品・別送品申告書
海外から帰国・入国する際に、持ち込む手荷物や別送品の中に、免税範囲を超える物品や、輸入が規制・禁止されている物品がないかを税関に申告するための書類です。
貸借対照表
特定時点における企業の財政状態(保有する資産、負債、純資産の状況)を一覧表示した財務諸表の一つです。「B/S」とも略されます。損益計算書、キャッシュフロー計算書と並ぶ主要な財務諸表です。
バルチック海運指数
ロンドンのバルチック海運取引所が算出・公表する、ばら積み貨物船(ドライバルク船)の運賃に関する指数です。世界の海上輸送需要や景気動向を示す先行指標の一つとして注目されています。
イングランド銀行
イギリス(英国)の中央銀行です。金融政策の決定(政策金利や量的緩和など)、通貨(UKポンド)の発行、金融システムの安定維持などを担っています。「BoE」と略されます。
裸傭船(契約)
船舶の傭船契約の一種で、船主が船体(エンジン等含む)のみを貸し出し、船員の配乗や船舶の運航・管理に関する一切の責任と費用を傭船者が負う形態の契約です。
大麦
イネ科の穀物で、世界的に広く栽培されています。主に飼料用として、またビールやウイスキーなどの醸造原料、食用としても利用されるソフトコモディティです。
バレル
主に原油や石油製品の取引で用いられる体積の単位です。1バレルは約159リットル(正確には158.987リットル)に相当します。国際的な原油価格表示の標準単位となっています。
バレル (原油)
原油や石油製品の取引で国際的に標準的に用いられる体積の単位です。1バレルは約159リットル(42米ガロン)に相当します。原油価格はこの単位あたりで表示されます。
バリアオプション
原資産価格が特定の価格水準(バリア)に到達するかどうかで、オプションの権利が発生したり消滅したりするエキゾチックオプションの一種です。ノックイン、ノックアウトなどの種類があります。
バー(貴金属)
主に金、銀、プラチナ、パラジウムなどの貴金属が、保管や取引のために鋳造された延べ棒(インゴット)の形状のことです。特定の重量と品位(純度)が保証されています。
基軸通貨
外国為替取引において、通貨ペア(例: USD/JPY)の左側に表示され、取引の基準となる通貨のことです。この基軸通貨1単位に対して、決済通貨(右側の通貨)がいくらになるかを示します。
バーゼル条約
正式名称を「有害廃棄物の国境を越える移動及びその処分の規制に関するバーゼル条約」といい、有害廃棄物の国境を越える移動を規制し、その不適正な処分を防止するための国際的な枠組みを定めた環境条約です。
ベースメタル(卑金属)
金や銀などの貴金属と対比される、比較的ありふれており酸化しやすい金属の総称です。銅、鉛、亜鉛、錫、ニッケル、アルミニウムなどが代表例で、工業用材料として広く利用されます。
基準価格
新規契約の初値や日々の清算値に使われる価格基準
基準金利(ベースレート)
金融機関が融資金利などを決定する際の基礎となる金利、または他の金利や価格を算出するための基準となる利率のことです。中央銀行の政策金利などが該当します。
ベーシス
特定の時点における、ある商品の現物価格(スポット価格)と先物価格との価格差のことです。金利、保管コスト、便宜収益などを反映し、その変動はベーシスリスクと呼ばれます。
ベーシスリスク
現物価格と先物価格の差が変動することで、ヘッジが完全に機能しなくなるリスク。
ベーシススプレッド
主に金利ベーシススワップにおいて、異なる変動金利指標間で交換される金利に付加される固定のスプレッド(上乗せまたは割引)のことです。二つの指標間の市場での評価差(信用リスクや流動性の差など)を反映しています。
ベーシススワップ
二つの異なる変動金利インデックス(例: LIBOR対TIBOR)や、異なる資産間の価格差(ベーシス)に基づいてキャッシュフローを交換するスワップ契約です。金利リスクやベーシスリスクの管理に用いられます。
ベイズ推定
ベイズ統計学に基づいたパラメータ推定の方法です。事前分布(パラメータに関する事前の信念)をデータ(尤度)によって更新し、事後分布として推定結果を得る点が特徴です。
買取手形手数料(B/B Fee)
銀行が荷為替手形などを買い取る(Bills Bought, B/B)際に、その手続きや信用リスク評価などに対して輸出者から徴収する手数料のことです。
代金取立手形(B/C)
貿易決済方法の一つで、輸出者が振り出した為替手形と船積書類を銀行経由で輸入者に送り、代金の取立を依頼する方式です。銀行は代金支払いを保証しません。
ベアリッシュ
市場や特定の資産価格が将来下落すると予想する見方や、市場参加者のそのような心理状態(弱気)を表す言葉です。強気(Bullish)の対義語です。
弱気相場(ベアマーケット)
市場全体の価格、または特定の資産価格が、長期間にわたって下落傾向にある相場状態のことです。一般的に、高値から20%以上の下落が続くと定義されることが多いです。「下降相場」とも呼ばれます。
牛肉
食用の牛の肉のことです。世界中で広く消費される主要な食肉の一つであり、畜産物としてソフトコモディティに分類されます。部位や品質等級により多様な種類があります。
船積前条項(保険)
貨物海上保険において、通常の輸送区間(倉庫から倉庫まで)が開始される前の段階、例えば輸出者の倉庫などで保管中に発生した損害についても、保険の補償対象に含めることを定める特約条項のことです。
ベンチマーキング
自社の経営指標、業務プロセス、製品、サービスなどを、業界のベストプラクティスを持つ競合他社や優良企業と比較・測定・分析し、改善点や目標設定に役立てる経営手法です。
指標価格
情報会社が提供する参考価格。交渉や見積もりの基準
バーナンキ・プット
FRB(米連邦準備制度理事会)のバーナンキ元議長時代に由来する言葉で、金融市場の混乱や景気悪化に対して、FRBが利下げなどの金融緩和策で対応するという市場の期待や経験則を指します。
バース(係留施設)
港湾において、船舶が安全に着岸・係留し、旅客の乗降や貨物の積み降ろし(荷役)を行うための岸壁や桟橋の特定区画のことです。
ベリリウム
ベリリウム (Beryllium) は、原子番号4、元素記号Beで表されるアルカリ土類金属元素です。非常に軽量で剛性が高く、熱伝導性に優れた灰色の金属です。銅との合金(ベリリウム銅)がばねや電子部品に利用されますが、毒性が高いことで知られます。
ベータ
ベータは、個々の株式の価格変動が市場全体の変動に比べてどの程度大きいかを示す指標です。ベータ値が1の場合、市場の変動と同じ程度のリスクがあるとされます。
ベターコール
石炭のサプライチェーンにおける環境・社会・ガバナンス(ESG)パフォーマンスの継続的な改善を目的とした、世界的なイニシアチブ(取り組み)です。石炭生産者に対する評価基準などを定めています。
BI(ビジネスインテリジェンス)
CTRM/ETRMや他のシステムに蓄積されたデータを集約し、レポーティング、ダッシュボードによる可視化、多角的な分析を行うためのツール。経営判断やリスク分析に活用される。
ビッド(買い気配)
市場において、買い手が特定の資産(株式、通貨、商品など)を購入してもよいと提示している価格(買値)またはその意思表示のことです。「買い気配」とも呼ばれます。売り手が提示するアスク(売値)と対になります。
ビッド・アスク・スプレッド
買値と売値の差を表す指標
ビッド・オファー・スプレッド(売買気配値幅)
市場における、ある資産の最も高い買い注文価格(ビッド)と、最も低い売り注文価格(オファー/アスク)との差のことです。この差(スプレッド)は、市場の流動性や取引コストを示します。
ビッドプライス(買値)
市場で買い手が特定の資産を購入してもよいと提示している価格水準のことです。「買値」や「買い気配値」と同義です。売り手が提示するアスクプライス(売値)と対になります。
ビッグバン
1986年10月に英国ロンドンの金融市場(シティ)で行われた、証券取引に関する大規模な規制緩和・自由化措置の通称です。固定手数料の廃止や外資参入自由化などが実施されました。
二国間協定(相対契約)
二つの国家、政府、または組織の間で締結される公式な合意や条約のことです。また、一般的に二当事者間で結ばれる契約(相対契約)を指す場合もあります。
相対取引
市場を介さず当事者間で直接条件を決めて行う取引。取引所などの公開市場を介さずに、売り手と買い手の二当事者が直接、価格、数量、決済方法などの取引条件を交渉して決定し、実行する取引。店頭(OTC)取引の多くがこれに該当する。
ビレット
鋼鉄や非鉄金属を圧延や鍛造で最終製品(棒鋼、線材など)にするための中間製品(半製品)です。通常、断面が正方形または円形の棒状の形状をしています。
為替手形
手形の振出人が、支払人(名宛人)に対し、指定された受取人または手形所持人へ、一定期日に一定金額を支払うよう委託する形式の有価証券です。Draftとほぼ同義で、特に貿易決済で用いられます。
買取手形(B/B)
銀行が輸出者などから、船積書類を担保として、一覧払または期限付の荷為替手形を買い取ること、またはその買い取られた手形自体のことです。輸出者の早期資金化手段となります。
手形決済
商品代金などの支払いを、将来の特定の期日に支払うことを約束する証書(約束手形)や、第三者への支払いを委託する証書(為替手形)を用いて行う決済方法のことです。
二項モデル
オプション価格評価モデルの一つで、原資産価格が各期間において上昇または下落の二つの可能性しかないと仮定し、満期から現在価値を逆算していく離散時間モデルです。直感的で理解しやすい特徴があります。
バイオディーゼル
植物油(菜種油、大豆油、パーム油など)や動物性脂肪、廃食油などを原料として製造される、ディーゼルエンジン用燃料(軽油代替燃料)です。再生可能エネルギーの一つとされます。
バイオ燃料
生物由来の資源(バイオマス)を原料として作られる燃料の総称です。バイオエタノール、バイオディーゼル、バイオガスなどが含まれ、再生可能エネルギーの一つとして位置づけられています。
ビスマス
原子番号83の元素(Bi)で、金属元素の一つです。比較的融点が低く、鉛の代替材料や医薬品、顔料などに利用されるレアメタル(希少金属)の一種です。
ビチューメン(アスファルト)
原油に含まれる最も重質で粘稠な炭化水素成分、またはそれを主成分とする黒色の半固体~固体物質です。天然産出物と石油精製品があり、主に道路舗装材として利用されます。
ブラック=ショールズモデル
ブラック=ショールズモデルは、1973年にブラックとショールズが提唱した、オプション価格を数理的に評価するための理論モデルです。オプションの理論価格を、株価、権利行使価格、満期までの期間、無リスク金利、ボラティリティなどの要素に基づいて算出します。 モデルは完全市場、取引コストゼロ、リスクフリーヘッジが可能といった理想的な前提を置いています。これにより、「リスクを取らずに確実な利益が出ないように市場が調整される(裁定理論)」という考え方が成り立ちます。 実務では、オプションの価格算定だけでなく、感応度(Greeks)の計算、インプライド・ボラティリティの推定、リスクヘッジ戦略の設計など幅広く応用されます。 一方で、現実の市場ではボラティリティが一定でない、急激な価格変動がある、取引コストが発生するなど、理論との乖離も多くあります。特にオプション価格が対象資産価格に対して非対称に変動する“スマイル”現象は、モデルの限界を示す一例とされています。
ブラックスワン
ブラックスワンとは、「発生確率が極めて低く予測できないが、ひとたび起これば非常に大きな影響をもたらす出来事」のことです。元々は「白鳥は白いもの」という常識が、黒い白鳥の発見で覆されたことに由来し、「ありえないと思われていたが、実際には起きることがある」という意味が込められています。 この概念は、ナシーム・ニコラス・タレブによって広まりました。リーマンショックやパンデミック、大規模テロなどは、過去のデータや常識では予測できなかった例として引用されます。
白地裏書(しらじうらがき)
手形や船荷証券(B/L)などの裏書において、被裏書人(譲渡先の相手)の名前を記載せず、裏書人(譲渡人)の署名のみを行う裏書のことです。これにより、証券は持参人払い式と同様の扱いになります。
船荷証券
海上輸送において、船会社が貨物を受け取ったことを証明し、指定された港まで運送し、正当な荷受人に引き渡すことを約する、最も重要な運送書類の一つです。有価証券としての性質を持ちます。
B/L発行手数料
船会社やNVOCC(利用運送事業者)が、船荷証券(Bill of Lading, B/L)を発行する際に、荷送人(輸出者)に対して請求する手数料のことです。
ブルームバーグ
金融情報、ニュース、分析ツールなどを提供する世界的な大手情報サービス企業です。特に「ブルームバーグ端末」は金融業界で広く利用され、リアルタイムの市場データや分析機能を提供しています。
優良株(ブルーチップ)
業績が安定しており、財務基盤が健全で、知名度や信用度が高い大企業の株式のことです。一般的に配当実績も良好で、長期的な安定成長が期待される銘柄を指します。
原油換算バレル
天然ガスなど、原油以外のエネルギー資源の量を、それらが持つエネルギー量(熱量)に基づいて原油のバレル数に換算して示す単位です。異なるエネルギー資源の量を比較可能にします。
投資委員会(BOI)
各国政府が、自国への外国からの直接投資(FDI)を誘致・促進するために設置する専門機関のことです。投資家への情報提供、優遇措置の提供、規制緩和などの役割を担います。特にタイのBOIが有名です。
ボリンジャーバンド
移動平均線とその上下に標準偏差を加減した線(バンド)で構成されるテクニカル指標です。価格の変動範囲(ボラティリティ)やトレンドの方向性などを視覚的に捉えるために利用されます。
債券(ボンド)
国や企業などが、投資家から資金を借り入れる際に発行する有価証券の一種です。通常、定期的な利息(クーポン)の支払いと、満期日の元本償還が約束されています。
保税地域
関税法に基づき、外国貨物を関税や消費税などが課されない(納税が猶予された)状態で、蔵置、加工、製造、展示などができる特定の場所・地域のことです。税関の管理下にあります。
保税陸上運送
外国貨物を、関税などが課されない保税状態のまま、指定された保税地域間などを、税関長の承認を受けてトラックや鉄道などの陸上輸送手段で運送することです。保税運送の一形態です。
保税運送
外国貨物を、関税などが課されない保税状態のまま、税関長の承認を受けて、ある保税地域から別の保税地域へ国内で運送することです。陸上、海上、航空のいずれの輸送手段も含まれます。
保税蔵置場
関税法に基づき税関長が許可した、外国貨物を関税や消費税などが課されない保税状態のまま、長期間(原則2年、延長可)蔵置(保管)できる民間の倉庫施設のことです。
債券
国や地方公共団体、企業などが、投資家から資金を借り入れるために発行する有価証券です。満期日に額面金額が償還され、多くの場合、定期的に利息(クーポン)が支払われます。
株式無償割当
企業が、資本準備金や利益準備金などを資本金に組み入れるなどにより、既存の株主に対して、その持ち株数に応じて無償で新たに株式を割り当てることです。「株式分割」と似ていますが、原資が異なります。
簿価(帳簿価額)
企業の貸借対照表(バランスシート)に記載されている資産や負債の帳簿上の価額のことです。特に、純資産の部の合計額(株主資本)を指して「一株あたり簿価(BPS)」として使われることもあります。
イタリア証券取引所
イタリアの主要な証券取引所で、ミラノに拠点を置いています。株式、債券、デリバティブなどを扱っており、ユーロネクスト・グループの一部です。
ブラケット注文
新規の買いまたは売り注文と同時に、そのポジションに対する利益確定(リミット)注文と損切り(ストップ)注文をセットで発注する注文方法です。リスク管理と利益確保を自動化することを目的とします。
契約違反
契約の当事者の一方が、契約書で定められた義務や約束事を正当な理由なく履行しないことです。損害賠償請求や契約解除の原因となる可能性があります。
ブレイク
テクニカル分析において、株価などの価格が、それまで抵抗線となっていた水準を上抜けたり、支持線を下抜けたりして、トレンドの転換や加速を示唆する動きのことです。「ブレイクアウト」とも呼ばれます。
ブレイクバルク貨物(個包装・個建て貨物)
コンテナやばら積み(バルク)の形態ではなく、個別に梱包・包装された(あるいは梱包されない)状態で船などに積み降ろしされる、多種多様な一般貨物のことです。在来船などで輸送されます。
在来船(ブレイクバルク船)
ブレイクバルク貨物(個包装・個建て貨物)を輸送するために設計された貨物船のことです。通常、船自体にクレーンなどの荷役設備を備えています。「在来型貨物船」とも呼ばれます。
ブレークイーブン・インフレ率
通常の固定利付国債の利回りと、物価連動国債(インフレ連動債)の実質利回りの差から算出される、市場が織り込んでいる将来の期待インフレ率のことです。「BEI」と略されます。
損益分岐点
事業や製品の売上高が、それにかかる総費用(固定費と変動費の合計)とちょうど等しくなり、利益も損失も発生しない(損益がゼロとなる)売上高または販売数量のことです。
ブレント原油
北海油田(ブレント油田など)で産出される軽質スイート原油をベースとした、国際的な原油価格指標(ベンチマーク)です。欧州、アフリカ、中東など世界の原油取引の約2/3の価格基準とされています。
ブローカー(仲介業者)
顧客(投資家やトレーダー)の代理として、有価証券やデリバティブ、コモディティなどの売買注文を取引所や市場に取り次ぐ役割を担う業者または個人です。取引執行の仲介を行い、手数料を得ます。
嵩高貨物(かさだかかもつ)
重量に比べて容積(体積)が非常に大きい貨物のことです。運賃計算において、実重量ではなく容積重量(一定容積を特定の重量とみなす)が適用されることがあります。
ブリッシュ
市場や特定の資産価格が将来上昇すると予想する見方や、市場参加者のそのような心理状態(強気)を表す言葉です。弱気(Bearish)の対義語です。
強気相場(ブルマーケット)
市場全体の価格、または特定の資産価格が、長期間にわたって上昇傾向にある相場状態のことです。一般的に、安値から20%以上の上昇が続くと定義されることが多いです。「上昇相場」とも呼ばれます。
ブルサ・マレーシア・デリバティブズ
マレーシアのデリバティブ(金融派生商品)取引所です。特にパーム油先物(FCPO)は国際的な指標として広く参照されており、世界で最も流動性の高いパーム油デリバティブ市場です。
買い(注文)
金融商品やコモディティなどを購入する取引、またはそのための注文のことです。「ロング」ポジションを構築する(またはショートポジションを決済する)ための基本的なアクションです。
買い手
商品、サービス、金融資産などを購入する側の当事者です。コモディティ取引においては、実需家(消費者、加工業者など)や、価格上昇を期待する投資家・投機家などが買い手となります。
バイヤーズコンソリデーション
輸入者(バイヤー)が、海外の複数の輸出者(サプライヤー)から商品を調達する際に、それらの貨物を輸出地の特定の場所(例: フォワーダー倉庫)で集約・混載し、一つのコンテナ(FCL貨物)に仕立ててから輸入する輸送形態のことです。
ケーブルネゴ
信用状(L/C)付き荷為替手形取引において、輸出者が提示した書類に不備(ディスクレ)があった場合に、買取銀行が自行の判断で買い取らず、信用状発行銀行に電信(ケーブル)で照会し、その指示に基づいて処理(買取または取立)を行うことです。
キャック・キャラント40
フランスの代表的な株価指数
カドミウム
原子番号48の元素(Cd)で、亜鉛族に属する柔らかい銀白色の金属です。融点が低く、主にニッケル・カドミウム電池(ニカド電池)や顔料、めっき、合金などに利用されますが、毒性が高いため規制が進んでいます。
通貨割増(CAF)
主に海上運賃の割増料(サーチャージ)の一種で、為替レートの変動によって船会社の運航コストが変動するリスクを調整するために、運賃に上乗せされる料金のことです。「通貨変動調整係数」とも呼ばれます。
暦月渡し
商品の引き渡し時期を、特定の日付ではなく、「〇月渡し」のように暦の月単位で指定する取引条件のことです。その月のいつ引き渡されるかは、さらに詳細な取り決めによります。
カレンダースプレッド
カレンダースプレッドとは、同じ商品の異なる満期日(限月)の先物契約間で生じる価格差を指します。主に時間による価格の構造(フォワードカーブ)を読み取る際に使われ、投資家やトレーダーが需給の変化、保管コスト、期待値などを分析する手がかりになります。例えば、近い限月が高く遠い限月が安い場合はバックワーデーション、逆であればコンタンゴと呼ばれます。
コールオプション
ある価格で特定の商品を将来買うことができる権利。買い手に購入の自由があり、売り手は応じる義務がある。
カルマーレシオ
投資の年率リターンを、その期間の最大ドローダウン(%、絶対値)で割った値です。最大損失リスクに対するリターンの効率性を示すリスク調整後リターン指標の一つです。
キャンセル条項(契約解除条項)
契約において、どのような条件や手続きの下で、一方または双方の当事者が契約を終了(キャンセル、解除)させることができるかを定めた条項のことです。
キャノーラ(菜種)
アブラナ科の菜種(Rapeseed)のうち、エルシン酸とグルコシノレートの含有量を品種改良により低減させた特定の品種群の名称です。主にカナダで開発され、食用油(キャノーラ油)として広く利用されています。
キャップアンドトレード
温室効果ガスなどの排出量に上限(キャップ)を設定し、その範囲内で企業などが排出枠(アロワンス)を過不足なく確保するよう義務付け、枠の余剰分や不足分を市場で売買(トレード)できる制度です。
ケープサイズ
主に鉄鉱石や石炭などを運ぶばら積み貨物船(ドライバルク船)のサイズ区分の一つで、大きすぎてスエズ運河やパナマ運河を通航できず、喜望峰(ケープ)やホーン岬(ケープ)を回る必要がある大型船を指します。
自己資本比率
金融機関の健全性を示す指標で、総資産に対する自己資本の割合です。国際的な銀行規制(バーゼル合意)において、リスクアセットに対する自己資本比率の最低基準が定められています。
資本資産価格モデル
ある個別資産(株式など)に投資家が要求する期待リターンは、その資産のリスクのうち市場全体と連動する部分(システマティックリスク、ベータで測られる)によって決まる、とする理論モデルです。
キャピタルゲイン課税
株式、債券、不動産、コモディティなどの資産(キャピタルアセット)を売却した際に得られる利益(キャピタルゲイン)に対して課される税金です。国によって課税方法や税率は異なります。
カーボンクレジット
温室効果ガス(主にCO2)の排出削減量や吸収量を、認証プロセスを経てクレジット(権利)として発行し、他の主体が購入・取引できるようにしたものです。排出量取引制度やカーボンオフセットに利用されます。
炭素排出量
主に二酸化炭素(CO2)の排出量を指しますが、広義にはメタン(CH4)など他の温室効果ガス(GHG)の排出量も含めて、CO2換算で表したものを指す場合もあります。地球温暖化の主要因とされています。
カーボンフットプリント
個人や組織、製品やサービスのライフサイクル全体(原材料調達から廃棄・リサイクルまで)を通じて排出される温室効果ガス(主にCO2)の総量をCO2換算で示したものです。排出量を見える化する指標です。
炭素強度(炭素原単位)
経済活動やエネルギー消費、製品生産など、特定の活動単位あたりに排出される二酸化炭素(または温室効果ガス)の量を示す指標です。「炭素原単位」とも呼ばれ、排出効率を表します。
カーボンニュートラル
温室効果ガス(GHG)の排出量から、植林などによる吸収・除去量を差し引いた合計を「実質ゼロ」にすることを目指す概念です。地球温暖化対策の国際的な目標となっています。
カーボンオフセット
自らの活動で削減努力を行っても、どうしても排出してしまう温室効果ガス(GHG)の量を、他の場所での排出削減・吸収活動(プロジェクト)によって創出されたクレジットを購入するなどして埋め合わせ(相殺)る考え方や取り組みのことです。
カーボンプライシング
地球温暖化対策として、二酸化炭素(CO2)などの温室効果ガス排出に価格を付け、排出者の行動変容を促す経済的な手法の総称です。炭素税や排出量取引制度(ETS)などが代表的な手法です。
炭素税
二酸化炭素(CO2)の排出量、または化石燃料の炭素含有量に応じて課される税金のことです。カーボンプライシング(炭素の価格付け)の代表的な手法の一つで、排出削減を促すことを目的とします。
運送人
運送契約に基づいて、物品の輸送(海上、航空、陸上など)を引き受ける事業者や個人を指します。インコタームズの多くの規則で、危険や費用の移転に関わる役割を担います。
キャー=マダン公式
オプションの価格評価に関する公式で、特にヨーロピアンオプションの価格を、そのペイオフ関数のフーリエ変換(特性関数)を用いて表現するものです。高速フーリエ変換(FFT)を利用した効率的な計算が可能です。
キャリーバック(繰戻し還付)
会計・税務において、当期に発生した欠損金(赤字)を、前期以前の黒字(所得)と相殺することで、前期以前に納付した税金の還付を受けることができる制度のことです。「繰戻し還付」とも呼ばれます。
キャリーチャージ(保管費用)
コモディティ(商品)などの現物を、ある時点から将来の時点まで保有(キャリー)し続けるためにかかる費用のことです。主に金利、保管料、保険料などから構成され、先物価格形成に影響します。
キャリーフォワード(繰越控除)
会計・税務において、当期に発生した欠損金(赤字)や税額控除などを、翌期以降に繰り越して、将来の利益(所得)や税額から控除することができる制度のことです。「繰越控除」とも呼ばれます。
キャリートレード
低金利の通貨で資金を調達し、その資金を高金利の通貨や他の資産(株式、商品など)に投資することで、金利差(キャリー)や値上がり益を得ようとする取引手法です。為替変動リスクなどが伴います。
キャッシュフロー
特定の期間内における、現金の実際の収入(流入)と支出(流出)の流れのことです。企業の財務健全性や支払い能力を評価する上で、損益計算書の利益とは異なる視点を提供します。
前払い(現金前払い)
貿易取引などの決済条件の一つで、買い手(輸入者)が、商品が出荷される前またはサービスが提供される前に、代金の全額または一部を売り手(輸出者)に支払う条件です。「現金前払い」とも呼ばれます。
現物市場(キャッシュマーケット)
商品や金融資産そのもの(現物)が、比較的短期間での受け渡し(通常は即時〜数営業日以内)を条件として売買される市場のことです。「スポット市場」や「直物市場」とほぼ同義です。
差金決済
先物取引やオプション取引などのデリバティブ取引において、最終決済日に原資産(商品や証券)の現物を受け渡す代わりに、当初の契約価格(または権利行使価格)と最終決済価格との差額を現金で受け渡す決済方法です。
炭素国境調整措置
温室効果ガス排出規制の緩い国からの輸入品に対し、製造過程で排出された炭素量に応じて、実質的に国内製品と同等の炭素価格負担を求める仕組みです。EUが導入を進めており、「炭素国境税」とも呼ばれます。
上限価格 (天井価格)
設定された価格の上限のことです。政府による価格統制や、変動金利の上限設定(キャップ)、テクニカル分析における抵抗線など、様々な文脈で用いられます。
中部大阪商品取引所 (旧)
かつて存在した日本の商品先物取引所の一つです。名古屋と大阪の商品取引所が合併して設立され、主にゴムや石油製品などを扱っていました。現在は大阪取引所(OSE)等に統合されています。