トウモロコシ
トウモロコシは世界最大の生産量を誇る穀物で、飼料、食品、エタノール生産に使用されます。米国が最大生産国で、世界生産の約35%を占めます。CMEで活発に先物取引され、農産物市場の重要な指標となっています。
穀物市場の構造と重要性を体系的に学べます。小麦、トウモロコシ、大豆、米など主要穀物の特性と用途を深く理解できます。世界の食料安全保障の基盤となる穀物市場の需給構造、気候変動の影響、バイオ燃料需要、貿易政策など、穀物市場分析に必要な知識を習得し、食料市場の動向を正確に読み解けるようになります。
トウモロコシ
トウモロコシは世界最大の生産量を誇る穀物で、飼料、食品、エタノール生産に使用されます。米国が最大生産国で、世界生産の約35%を占めます。CMEで活発に先物取引され、農産物市場の重要な指標となっています。
コーン油
トウモロコシ胚芽から抽出される油
小麦
小麦は世界の主食穀物で、パン、麺類、菓子類の原料として重要です。年間生産量は約7.8億トンで、中国、インド、ロシアが主要生産国です。タンパク質含有量により、強力粉、中力粉、薄力粉に分類され、用途が異なります。
デュラム小麦
パスタ用の硬質小麦
カリフ期
「カリフ期」とは、主にインド亜大陸で用いられる農業の季節区分(栽培暦)の名称です。具体的には、夏のモンスーン期(6月~7月頃)に種まきを行い、秋(9月~10月頃)に収穫する期間を指します。この時期に栽培される米、綿花、大豆などの作柄はモンスーンの影響を強く受け、世界のコモディティ需給に影響を与えます。
大豆
大豆は世界最大の油糧種子で、油脂と高タンパク飼料の供給源として重要です。年間生産量は約3.6億トンで、米国、ブラジル、アルゼンチンが主要生産国です。搾油後の大豆粕は家畜飼料の主要タンパク源となっています。
米(コメ)
米は世界人口の半分以上の主食で、アジアで90%以上が生産・消費されます。年間生産量は約5億トン(精米ベース)で、中国とインドで世界生産の約50%を占めます。ジャポニカ米とインディカ米が主要品種です。
タンパク質含有量
穀物中のタンパク質の割合
大麦
大麦は世界第4位の穀物で、ビール醸造と飼料用が主要用途です。耐寒性・耐乾性に優れ、EU、ロシア、カナダが主要生産国です。六条大麦と二条大麦があり、二条大麦は主にビール用、六条大麦は飼料・食用に使用されます。
ライ麦
ライ麦は寒冷地で栽培される穀物で、黒パンやウイスキーの原料として使用されます。年間生産量は約1,200万トンで、EU、ロシア、ベラルーシが主要生産国です。耐寒性が高く、痩せた土地でも栽培可能です。
オーツ麦(燕麦)
オーツ麦は栄養価の高い穀物で、朝食シリアルや健康食品として人気があります。年間生産量は約2,300万トンで、ロシア、カナダ、ポーランドが主要生産国です。β-グルカンを豊富に含み、健康効果が注目されています。
パーム核
パーム核油の原料
ひまわりの種
ひまわり油の原料となる油糧種子
ソルガム(モロコシ)
ソルガムは乾燥に強い穀物で、アフリカとアジアの半乾燥地域で重要な食料です。世界生産量は約6,000万トンで、米国、ナイジェリア、インドが主要生産国です。飼料、食用、エタノール生産に使用されます。
キビ(雑穀)
小粒の雑穀類の総称
粗粒穀物
小麦・米以外の穀物の総称
食用穀物
人間の食用となる穀物
飼料穀物
家畜飼料用の穀物
穀物備蓄
食料安全保障のための穀物在庫
ブッシェル
ブッシェルは穀物の体積単位で、米国の穀物取引で広く使用されます。小麦・大豆は60ポンド(約27.2kg)、トウモロコシは56ポンド(約25.4kg)に相当します。CME先物価格はセント/ブッシェルで表示されます。
なたね / キャノーラ
アブラナ科の植物で、その種子から菜種油(キャノーラ油)を搾油するために広く栽培されます。油粕は飼料としても利用される、重要な油糧種子(オイルシード)です。
籾(もみ)
籾は収穫直後の米で、籾殻に包まれた状態の米です。精米歩留まりは約65-70%で、籾から玄米、さらに精米へと加工されます。CMEで先物取引され、アジアの米価格指標として重要です。
水分含有量
穀物中の水分の割合
小麦粉
小麦を製粉した粉
大豆粕
大豆粕は大豆から油を搾った後の副産物で、世界最大のタンパク質飼料です。タンパク質含有量44-48%で、養鶏、養豚、養殖の主要飼料原料です。年間生産量は約2.4億トンで、飼料需要が価格を決定します。
タンパク質ミール
油糧種子の搾油後の副産物
マンディ(農産物市場)
主にインドにおいて、農産物を集荷し、卸売取引を行うための規制された市場のことです。農家が生産物を出荷し、仲買人や卸売業者が買い付ける場として機能します。
ラビ期
「ラビ期」とは、主にインド亜大陸で用いられる農業の季節区分(栽培暦)の名称です。具体的には、冬(10月~12月頃)に種まきを行い、翌年の春(3月~5月頃)に収穫するまでの栽培期間全体を指します。この時期に栽培される小麦、菜種、豆類などの作柄は、世界のコモディティ需給に影響を与えるため注目されます。
蒸留粕(DDGS)
エタノール製造の副産物
魚粉
魚粉は魚を乾燥・粉砕した高タンパク飼料で、養殖魚や養鶏の重要な飼料原料です。タンパク質含有量60-72%で、必須アミノ酸を豊富に含みます。ペルー、チリが主要生産国で、エルニーニョが供給に大きく影響します。
綿実
綿実は綿花栽培の副産物で、搾油原料と飼料として利用されます。綿実油は食用油として、綿実粕は反芻動物の飼料として重要です。年間生産量は約4,500万トンで、インド、中国、米国が主要生産国です。
落花生(ピーナッツ)
マメ科の一年草で、その種子が食用や搾油用に利用されます。ナッツとして扱われがちですが植物学的には豆類です。ピーナッツバターや菓子原料、ピーナッツオイルとして消費されます。
菜種(なたね)
アブラナ科の植物で、その種子から菜種油(キャノーラ油)を搾油するために広く栽培されます。油粕は飼料としても利用される、重要な油糧種子(オイルシード)です。